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1997年度 学部授業一覧

授業科目 担当教官

学期/単位数

曜日/時限

教室

授業内容

言語学概論 湯川 恭敏

4単位
・通年

水2

113

主に次のような内容で、言語学の基本的な考え方と基礎的な知識を全般的に講義する。
言語本質論: 言語とは何か、言語の主要な特徴言語学の諸分野
音声学・音韻論:人間はどういう発音が可能か、言語は音をどう用いているか
文法論: 文法とは何か、文法の構造 文法の研究方法
意味論: 単語の意味とは何か、意味の研究方法、同音異議の問題、その他、歴史言語学・比較言語学や言語地理学・ 社会言語 学にも触れる。テキストは用いない。

言語学特殊講義 湯川 恭敏

2単位
・冬

木3

研究室

単語その他の意味はどう研究したらよいか、また、同一単語と同音異義の区別はいかにして可能か、 といった問題を、日本語を材料に考える。テキストは用いない。できるだけ多くの実例を検討する。

野外調査法演習 湯川 恭敏

4単位
・通年

木2

研究室

アフリカのジンバブエで調査したンデベレ(Ndebele)語のデータをもとに、この言語を分析しつつ、言語の調査 はどう行うべきかを論ずる。なお、この言語がは南アフリカのズールー (Zulu)語に近く、吸着音を有する。
最初に語彙の録音テープを聞き、この言語の音に慣れた段階で、文法事項に関するデー夕を検討する。

言語学特殊講義 「音韻論」 上野 善道

4単位
・通年

火3

研究室

言語音をその機能に着目して研究する「音韻論」について基本的な考え方を述べる。紙の上で記号を 操作するのではなく、現実の音声現象の中から構造・規則性を見出すものである以上、音韻県研究は不可欠である。 そのため、いつでも観察可能な日本語の例を主に扱う。また、様々な立場がある音韻論について、違った角度から のアプローチと比較するためにも、下記のテキストを用いて批判的に検討しながら話を進める。その過程で、他言語・ 方言の例も取り上げる。
T.J. Vance (1987), An Introduction to Japanese Phonology, State University of New York Press.

音声学 上野 善道

4単位
・通年

火4

視セ1

音声を正しく聞き取って書き取り、かつそれを発音できるようでなければ、未知の言語・方言の研 究は一歩も進まないと言っても過言ではない。英語や日本 語などのよく知れられている言語でも、 音声学を身に付けていないと事実をきちんと観察できないものである。この授業では、音声につき その理論的な理解 にとどまらず、実践的な理解をも得ることを狙いとし、具体的な目標を「国際 音 声字母」が使いこなせるようになることにおく。
このため、通常の講義とはかなり異なる形態のものとなる。聞き取りと発音は毎時間当てられるものと思ってほしい。 若い時ほどマスターしやすいので、できるだけ3年次に取ることを 勧める。
テキストは服部四郎『音声学』(岩波書店)および風間・上野・松村・ 町田『言語学』(東大出版会)を用いる。

言語学演習 「印欧語比較研究」 熊本 裕

4単位
・通年

水2

研究室

大学院と共通の演習で、「比較言語学(I・II)」よりは程度の高い専門的な論文を扱う。 本年度はManfred Mayrhofer Lautlehre (Segmentale Phonologie des Indo-germanischen), Indogermanische Grammatik Band I//2 Heidelberg 1986を扱う。約100ページのテクストを1年で終了する予定。豊富な参考文献は、各自が分担してできるだけ調べる。 毎回の予習は当然要求される。きちんと参加したものには、学年末に試験を要求することはない。

比較言語学(I) 熊本 裕

2単位
・夏

月2

研究室

In this class all the major topics of Comparative and Historical Linguisitics will be discussed. A detailed schedule (syllabus) will be distributed at the beginning of each semester, according to which participants are required every week to submit a paper in English. The textbook: Hans Henrich Hock, Principles of Historical Linguistics, 2nd ed. pap., Mouton de Gruyter 1991.

比較言語学(II) 熊本 裕

2単位
・冬

月2

研究室

Those who have taken the previous year's Comparative Linguistics (I) may take the second part of this year's course to complete the necessary credits.

言語学特殊講義 「チュルク諸語入門」 林 徹

4単位
・通年

金2

研究室

東ヨーロッパ・バルカンから中国・シベリアに至るユーラシアの広い範囲に分布するチュルク諸語(トルコ系諸言語)について、 基本的な言語特徴、使用状況、各言語を取り巻く社会的な問題を概観することを目的とする。講義形式で行う。テキストは用いず、 資料を配布する。学期末レポートの提出を求めるか試験を行うかは未定。

言語学演習 「現代トルコ語研究の諸問題」 林 徹

4単位
・通年

金3

研究室

現代トルコ語の音韻論、形態論、統語論などに関する代表的研究論文を読み、研究の現状と問題点に関する知識を得ることを目的とする。 まず各論文が扱うトルコ語の言語特徴について概説したのち、全員で論文を読む。引用文献の収集・紹介は分担して行う。トルコ語の 知識は必要ない。履修者の毎回の出席を前提とするため、学期末に試験・レポートを課すことは予定していない。

言語学特殊講義 「日本語のアスペクトとテンス 工藤真由美

4単位
・通年

月4

116

現代日本語のアスペクト・テンス体系を、ヴォイス、ムード、否定等の文法的カテゴリーやテクスト(ディスコース)的機能との 相関性のなかで考えてみる。
方言や他言語とに比較対照観点も取り入れる予定であるので、受講者の積極的発言を期待したい。
テキストは主に工藤『アスペクト・テンス体系とテクスト』(ひつじ書房)を使用し、随時関連資料を配布する予定。

言語学特殊講義 「ツングースの言語と文化」 風間伸次郎

4単位
・通年

火5

116

本講義ではツングースの諸言語について、日本語をはじめとする他の言語との対照をも通じて、その音韻や文法の仕組みを解説する。 具体的にはその膠着的な文法構造を主に扱い、比較言語学的な祖形の再建や、テキストの解読、言語地理的な研究も問題にしたい。 なおその際にはフィールドで録音したテープやスライドなどの生の資料からこの言語の実際に触れ、生きた言語学の学問が楽しく 学べる授業にしたいと考えている。「ことば」一般について、また少数民族の文化や生活に興味のある学生の参加を期待する。

言語学特殊講義 「アイヌ語形態・統語論」 中川 裕

4単位
・通年

水4

研究室

日本固有の言語の1つであるアイヌ語の形態論と統語論を概観し、人称の表示、抱合、所有表現などいくつかの類型論的に興味深い 現象を取り上げて、周辺の北方諸言語と対比しながら論ずる。テキストは随時コピーを配布する。参考資料としては三省堂『言語学 大辞典』第1巻の「アイヌ語」の項が優れているが、あらかじめ読んでおく必要はない。

印度語学特殊講義「イラン語文献概説」 熊本 裕 4単位
通年
金3 研究室

古期イラン語(Avestan, Old Persian)と中期イラン語(Middle Persian, Parthian, Sogdian, Saka, Bactrian, Khwarezmian)を中心に、それぞれの言語の研究史と、 テクスト出版、文法、辞書、主要な研究文献について最新の情報を提供することを 目的とする。実際のテクストを読むことは最小限(サンプル程度)にとどめる 予定。参考書:R.Schmitt hrsg. Compendium Linguarum Iranicarum, Wiesbaden 1989


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