2009年度 授業内容

言語学専修課程(学部)および大学院との共通授業

夏学期・通年

月曜2限
講義題目
(Course Title)
比較言語学 (I)
担当教員
熊本 裕
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
Lyle Campbell, Historical Linguistics, 2nd Edition, Edinburgh UP (UK) / MIT Press (US) 2004の前半を教材として、比較・歴史言語学の基本的な考え方について学ぶ。
授業のキーワード
(Keywords)

授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
毎回学習した部分について、テーマを与えられて英語で1ページの要約を提出したもの、または各章末の練習問題が平常点となる。これに加えて学期末に、英語で答える短答式の試験を実施する。
教科書
(Required Textbook)
「授業の目標・概要」参照。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
前年までに冬学期の「比較言語学(2)」のみを履修したものは、夏学期の単位を取得することによって、「比較言語学」4単位とすることができる。


月曜4限
講義題目
(Course Title)
音声学
担当教員
福井 玲・上野 善道
単位数
4
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
音声を正しく聞き取って書き取り、それを発音できるようでなければ、未知の言語・方言の研究は一歩も進まないと言っても過言ではない。英語や日本語などのよく知られている言語でも、音声学を身につけていないと事実をきちんと観察できないものである。
この授業では、音声につきその理論的な理解にとどまらず、実践的な理解をも得ることを狙いとし、具体的な目標を「国際音声字母」が使いこなせるようになることにおく。
言語学の基礎科目であり、若いときほどマスターしやすいので、言語学専修課程の学生はできるだけ3年次に取ることを勧める。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
本年度は,月曜日の4限に,夏学期は福井玲,冬学期は上野善道が担当する。 。
授業の方法
(Teaching Methods)
授業の目標を実現するために、通常の講義形式だけでにとどまらず,聞き取りと発音の実際的な訓練も行なう
成績評価方法
(Method of Evaluation)
夏学期の終わりと冬学期の終わりに,それぞれ筆記、聞き取り、発音を含む試験を行ない,両方を合算して成績評価をする。「履修上の注意」にもあるように,夏学期ないし冬学期だけの単位の分割は認めない。
教科書
(Required Textbook)
風間喜代三・上野善道・松村一登・町田健(2008)『言語学』第2版、東大出版会(初版ではなく、第2版の4刷を用意)、および服部四郎(1984)『音声学 カセットテープ,同テキスト付』、岩波書店を用いる。『言語学』は本郷生協で各自購入。『音声学』は絶版なので別途考える。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
授業は夏学期と冬学期で担当教員が異なるが,あくまでもセットで4単位の授業なので,片方のみを取ること(2単位の分割)は認められない。


月曜4限
講義題目
(Course Title)
イラン語文献学概説
担当教員
熊本 裕
単位数
4
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
イスラム以前のイラン語の詩の構造は、少数の研究者によって解明の努力が行われているが、不完全な表記による資料の制約と伝承の不確実性によって、現在も多くの問題を残している。本年度は、この分野での研究史をたどりながら、中期ペルシア語・パルティア語・アヴェスタ語新層などの韻文(と見なしうるもの)のテクストを読むことによって、この問題を理解しようと試みる。必要に応じて、アヴェスタ語古層およびイスラム期の新ペルシア語という性質の異なった韻律の体系も参照する。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業における、テクストの読解への参加・各自の得意とする領域に関する情報の提供を評価する。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
W. B. Henning, “The Disintegration of the Avestic Studies” (Selected Papers II, 151 ff.), “A Pahlavi Poem” (id. 349 ff.)
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


月曜4限
講義題目
(Course Title)
文字の仕組みと読み書き
担当教員
中村 雄祐
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
地図や数字やグラフなど、人間が使う図的表現は実に多様である。その中で、文字の特徴とは何であろうか。この授業では、文字という図的表現の起源、歴史的変化、仕組み、使い方(=読み書き)を先行研究を紐解きつつ、考えていく 。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
「期末レポート」・「中間的レポート」・「授業参加(発表・発言など)」
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


月曜5限
講義題目
(Course Title)
日本手話
担当教員
市田 泰弘・赤堀 仁実
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
本講義は、日本手話の言語構造について理解を深めるとともに、初歩的な実技を習得し、さらにはろう者の文化について議論することを目的とする。日本手話は日本に住むろう者の母語であり、日本語とは異なる自然言語である。音声言語とは様式の異なる「視覚言語」でもある。また、言語と文化は密接に関係しているため、日本手話母語話者であるろう者は、言語的少数者であると同時に文化的少数者でもある。講義では日本手話の言語構造を言語学的に分析する。実技は日本手話の母語話者である教員が担当し、直接教授法によって指導する。そして、ろう者の文化について母語話者との対話を通して議論する。
授業のキーワード
(Keywords)
手話、言語、文化、視覚
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
レポート(50%)、出席状況(30%)、出席カードへのコメント(20%)
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


火曜2限
講義題目
(Course Title)
日本語教育と日本語文法
担当教員
菊地 康人
単位数
4
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
日本語を母語としない人に対する日本語教育は、(1)日本語そのものを十分に分析するとともに、(2)「それを学習者にどのような方法で伝えると(学習者がどのように学習すると)、よく理解でき、適切に日本語が使えるようになっていくか」を考えて、(3)その方法を編み出し、実際に教育する(学習をサポートする)、という多面的で魅力的な活動である。既成の学問でいえば、日本語学・対照言語学・第二言語習得・学習心理学など、多くの分野の成果を活かして組み立てていく必要がある。
 本講では、日本語教育について紹介するとともに、特に日本語教育の文法について、どのようになっているかを見、どのようにあるべきかを検討する。ある程度体系的に展開しながらも、一部の題材に深く取り組む面も設けたい。また、時に日本語教育を離れて、日本語文法そのものについても、いくつかの題材を選んで分析を深める機会もあろう。
 これらを直接の目標としつつも、「ことばの魅力と奥深さを味わい、ことばを分析するセンスを養うこと」「日本語がどのような特徴をもつ言語なのかを考えること」「語学教育は言語学的な知識だけではできないことを知ること」なども、本講の目標である。
題材の選定にあたっては、学生諸君とも相談する。講義形式ながら、学生諸君からの発言を歓迎し、ともに考えていく授業にしていきたい。予備知識は特に求めないが、十分に出席することと、自分でことばを観察・分析する意欲をもつことは、受講の必須条件である。なお、日本語学習用の教科書を指定し、それを参照する形で授業を進める可能性があるが、この点についても諸君と相談した上で決めたい。
授業のキーワード
(Keywords)
日本語教育、日本語文法
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
期末レポート,授業参加,授業出席率
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


水曜3限
講義題目
(Course Title)
認知文法入門 (1)
担当教員
西村 義樹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
下記の書物を教科書にして、認知文法への導入を試みる。重要なテーマについては他の文献も併用する。教科書以外の文献のマスター・コピーはこちらで用意する。今年度は従来よりも(関連論文の紹介、自分の知っている言語の現象の分析を提示するなどの形で)積極的な参加を求める予定。
授業のキーワード
(Keywords)
cognitive grammar、the symbolic view of grammar、conceptual semantics、grammatical constructions、the lexicon-grammar continuum
授業計画
(Schedule)
教科書の前半
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席、授業中の発表、学期末レポート
教科書
(Required Textbook)
Ronald W. Langacker (1999), Grammar and Conceptualization. Mouton de Gruyter.
参考書
(Reference Books)
授業中に指示する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


水曜4限
講義題目
(Course Title)
コンテクスト主義とトートロジー
担当教員
酒井 智宏
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
使用から独立した「文の意味」「語の意味」なるものが存在するという幻想を打ち砕くことを目的とする。日本語のトートロジー「XはXだ」に焦点を当てて、(1) 意味構築指令たる語の意味が文脈と相互作用することにより文の意味が作られる過程、(2) そうして作られた文の意味を基にして逆に語の意味が再構築される過程、(3) 文の意味が文脈と相互作用することにより我々に一定の反応を起こさせる過程、を分析する。主としてRecanatiのコンテクスト主義およびFauconnierのメンタル・スペース理論を分析の導きの糸とするが、特定の教科書は用いず、ハンドアウトを配布する。評価は授業参加と期末レポートによる。日本語以外の言語に関するデータは常に歓迎する。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業参加、期末レポート
教科書
(Required Textbook)
特定の教科書は用いず、ハンドアウトを配布する。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


水曜4限
講義題目
(Course Title)
世界の言語と日本語
担当教員
角田 太作
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
この講義の目標は、主に以下の二つである。
 目標1.言語類型論の観点から日本語を考察すること。又、この考察の結果を言語教育に応用する方法も検討すること。考察・検討する項目は以下の通りである。 (i) 語順。(ii) 格。(iii) Silversteinの名詞句階層。(iv) 他動性。(v) 二項述語階層。(vi) 所有傾斜。(vii) 主語、主格、主題、動作者:文法分析の四つのレベル。(viii) 日本語は特殊な言語ではない。しかし、英語は特殊な言語だ。(ix) 言語教育への提案。この授業は言語類型論の入門も兼ねる。
 目標2.文法研究の方法を検討すること。この検討の結果を用いて、日本語文法を考察する。この授業は文法研究方法論の入門も兼ねる。
授業のキーワード
(Keywords)
言語類型論、日本語、文法、言語教育
授業計画
(Schedule)
下記の教科書を用いて、上記の項目を考察・検討する。1回で約20頁進む。
授業の方法
(Teaching Methods)
当然のことながら、受講者が予習をしてあることを前提に授業を行う。教科書の内容を繰り返すのではなく、受講者からの質問や討論を中心にしたい。
 又、受講者が研究している、日本語以外の言語とも比較してみたい。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
期末レポート、授業参加(発表・発言など)
教科書
(Required Textbook)
角田太作(2009)『世界の言語と日本語(改訂版)』. 東京:くろしお出版. 改訂版が2009年に出る予定である。)
参考書
(Reference Books)
Comrie, Bernard (1989), Language universals and linguistic typology, (Second edition). Chicago: The University of Chicago Press.
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


水曜5限
講義題目
(Course Title)
認知文法研究 (1)
担当教員
西村 義樹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
認知文法の言語理論における位置づけ、理論的基盤と特徴、この理論による重要な言語現象の具体的分析、等を詳しく検討する。授業で用いる書物(の一部)や論文のマスターコピーはこちらで用意する。
授業のキーワード
(Keywords)
cognitive grammar、conceptual semantics、grammatical categories、grammatical constructions、the lexicon-grammar continuum
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席、授業中の発表、学期末レポート
教科書
(Required Textbook)
本の一部や論文のコピーを用いる。
参考書
(Reference Books)
授業中に指示する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
この演習は「認知文法入門」(水曜3限)の講義内容を前提として行う。


木曜2限
講義題目
(Course Title)
オーストラリア原住民の言語と文化・社会
担当教員
角田 太作
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
この講義の目標は主に以下の三つである。
 目標1.大陸東北部のワロゴ語を中心に、オーストラリア原住民の言語と文化・社会を考察する。扱う項目は文化的・社会的背景(歴史、神話、人名、地名、親族組織、結婚の規則、等)、音韻、形態、統語、語彙、敬遠体、等である。更に、言語消滅の危機と言語再活性化に関する諸問題も考察する。
 目標2.個別言語学からの一般言語学への意義・貢献を考察する。具体的には、オーストラリア原住民語の研究、特に、ワロゴ語の研究の、一般言語学への意義・貢献を考察する。例えば、音韻ではsonority hierarchy、統語ではconfigurationality, antipassives、等である。
 目標3.現地調査、資料の分析、文法の書き方の方法や問題点を考察・検討する。特に、記述する際に、或る言語の一部分だけではなく、なるべく全体的な記述(文化的・社会的背景、音韻、形態、統語、等)を目指す場合の方法を考察・検討する。
授業のキーワード
(Keywords)
オーストラリア原住民語、ワロゴ語、言語の記述、一般言語学、文化・社会、言語消滅の危機と言語再活性化
授業計画
(Schedule)
教材を配布する。それを毎週読み、上記の講義の目標・概要の三つの目標の観点から考察・検討する。
授業の方法
(Teaching Methods)
オーストラリア原住民語以外の言語とも比較して見たい。受講者は、予習の際に、自分の研究している言語、或いは、自分の知っている言語と比較しながら教材を読むことが重要である。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
中間的レポート、期末レポート、授業参加(発表・発言など)
教科書
(Required Textbook)
教材は以下の他に、適宜、配布または指示する。
 (1)角田太作 (1988)「オーストラリア原住民語」亀井孝、他(編)『言語学大辞典、第1巻、世界言語篇、上』: 992-1031. 東京:三省堂.
 (2)http://tasaku-tsunoda.jp/Australia/「オーストラリア原住民語の世界」角田太作
参考書
(Reference Books)
Dixon, R.M.W. 1972. The Dyirbal language of North Queensland. Cambridge: Cambridge University Press.
Tsunoda, Tasaku. 1981. The Djaru language of Kimberley, Western Australia. Canberra: Pacific Linguistics, Australian National University.
Tsunoda, Tasaku (2005) Language endangerment and language revitalization. Berlin and New York: Mouton de Gruyter. (Paperback edition published in 2005.)
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
言語学の全般について、基礎的な知識を必要とする。言語学の入門書を最低一つは読んでおくこと。


木曜2限
講義題目
(Course Title)
印欧語比較研究 (1)
担当教員
熊本 裕
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
Benjamin W. Fortson IV, Indo-European Language and Culture, Oxford: Blackwell 2004の後半の各論部分に基づいて、インド・ヨーロッパ語比較言語学の基礎を学ぶ。ここで扱われる諸言語の予備知識は必須ではないが、各章で指示されている標準的な文法書や辞書を用いて、そこで扱われているテーマについて自ら調べることを要求される。夏学期には、 Anatolian, Indic, Iranian, Greek, Italic, Celtic の各語派について分担して発表し、練習問題も時間の許す限り行う。参加者は各自教科書を入手することが望ましい(2009刊行予定の第2版も可)
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業での発表を評価する。
教科書
(Required Textbook)
「授業の目標・概要」参照。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


木曜3限
講義題目
(Course Title)
モンゴル語研究 (1)
担当教員
西村 義樹・梅谷 博之
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
モンゴル語は語順が日本語と似ている等、日本語を知る者にとっては比較的理解しやすい面がある。その一方で当然日本語と異なる面もある。本講義では、特に日本語との差異に着目しながら、モンゴル語の音韻、形態、統語、方言、文字等について概説し、モンゴル語の全体像を紹介する。モンゴル国で話されるモンゴル語ハルハ方言を主に扱うが、テーマによってはモンゴル語の他の方言、およびモンゴル諸語に属する他の言語にも言及する。モンゴル語についての事前の知識は無くてもよい。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業参加、期末レポート
教科書
(Required Textbook)
プリントを適宜配布する。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
「モンゴル語研究」(1)(2)のどちらか一方のみの履修も可能である。


木曜4限
講義題目
(Course Title)
バスク語
担当教員
吉田 浩美
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
音声資料,ビデオなどを適宜使用しつつ,現代バスク語の音韻,文法,社会言語学的側面等について概説する.共通バスク語と呼ばれるいわゆる標準語のほかに,いくつかの方言も扱う.
授業のキーワード
(Keywords)
バスク語、言語学
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
基本的に講義形式だが,練習問題なども課すことがある.
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席,授業への参加度,学期末のレポートによる.
教科書
(Required Textbook)
プリント教材を配布する.
参考書
(Reference Books)
教場で適宜指示する.
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


金曜3限
講義題目
(Course Title)
野外調査法演習 (1)
担当教員
林 徹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
自分の母語以外の個別言語について調べようとする場合に役立ちそうな知識、技術、ヒントについて解説し、教室でおこなう簡単な実習を通して、ひとりで調査ができるようになることを目標とする。ただし、個別言語の調査に「これに従えばだれでも調査ができる」といった一定の手順があるわけではない。仮説生成と検証とを延々と積み重ねていく以外に方法はない。その末に、ばらばらだったジグソーパズルをピタリと一致させられるかどうかは、個人の能力と努力に委ねるしかない(当然教えることなどできない)。
授業のキーワード
(Keywords)
言語学、フィールドワーク
授業計画
(Schedule)
授業初回に説明する。
授業の方法
(Teaching Methods)
授業初回に説明する。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業への参加度と夏休み明けに提出するレポートによりおこなう。;
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
夏学期のみの履修も可。言語学概論と音声学を、履修済みか同時に履修することが望ましい


金曜4限
講義題目
(Course Title)
ダイクシス表現
担当教員
林 徹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
言語は、現実の運用を見れば、用いられる環境と不可分の関係にある。すべての発話は、それが発せられる実際の環境と結びついて初めて意味を持つからである。このような言語の特徴をダイクシスという。本講義では、諸言語のダイクシス表現を通して、ダイクシスがかかわる多様な言語現象について学ぶ。
授業のキーワード
(Keywords)
言語学、ダイクシス、指示詞、人称、時制
授業計画
(Schedule)
初回の授業で説明する。
授業の方法
(Teaching Methods)
ダイクシス表現に関する研究文献を読んで議論する。参加者は最低1回、論文を担当し発表する。また、発表での議論を踏まえたレポートを提出する。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
発表、レポート、議論への参加度によりおこなう。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


夏期集中
講義題目
(Course Title)
多民族国家ネパールの多言語状況―ネワール族を中心に―
担当教員
桐生 和幸
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
ネワール語は、ネパールのカトマンズ盆地を中心に話されているチベット=ビルマ系言語である。本講義では、多言語国家であるネパールの危機言語を含めた言語状況と言語政策、および、ネワール語のおかれた歴史的、文化的、社会的な背景と地域変種についてまず概観する。そして、ネワール語の言語学的な特徴について詳しく論じるが、その際に、他のチベット=ビルマ系言語や系統的には異なる言語と比較しながら、対照言語学的、および、言語類型論的な観点からも講義を進めたいと思う。特に、格、他動性、テンス、アスペクト、evidentiality、動詞連続など動詞にかかわる範疇、および、類別詞について重点的に扱う。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
レポート、出席
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
石井溥 「ネワール語」『言語学大辞典』三省堂
桐生和幸(2002)『ネワール語文法』 アジア・アフリカ言語文化研究所
Austin Hale & K.P. Shrestha (2006), Newar (Nepal Bhasa), LINCOM EUROPA 2006年
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


冬学期

月曜2限
講義題目
(Course Title)
比較言語学 (2)
担当教員
熊本 裕
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
Lyle Campbell, Historical Linguistics, 2nd Edition, Edinburgh UP (UK) / MIT Press (US) 2004の後半を教材として、比較・歴史言語学の基本的な考え方について学ぶ。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
毎回学習した部分について、テーマを与えられて英語で1ページの要約を提出したもの、または各章末の練習問題が平常点となる。これに加えて学期末に、英語で答える短答式の試験を実施する。
教科書
(Required Textbook)
「授業の目標・概要」参照。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
前年までに夏学期の「比較言語学(1)」のみを履修したものは、冬学期の単位を取得することによって、「比較言語学」4単位とすることができる。


火曜4限
講義題目
(Course Title)
日本語アクセント論 (8)
担当教員
上野 善道
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
日本語のアクセントについて、私自身の考えを講義形式で述べる。 日本語諸方言を広く見渡し、主要なタイプを網羅する形で講義を続けてきたが、その最終回である今期は、琉球諸方言のアクセントを中心に扱う。
ただし,今期が最後なので,アクセント論のまとめも兼ねた話を随時する予定。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
受講に際して、予備知識は特に前提としない。授業中の質問やコメントはいつでも歓迎する。受講生の関心等によっては、随時他の方言に話が及ぶこともある。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
期末レポートによる。
教科書
(Required Textbook)
テキストは特に用いない。私自身の調査資料や論文を用いる。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
同じ講義題目の一連の講義であるが、毎回内容が異なるので、繰り返し取っても単位となる。


水曜2限
講義題目
(Course Title)
言語学概論 (2)
担当教員
西村 義樹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
統語論、意味論、語用論を中心に、どのような言語理論に基づいて研究するにしろ、知っておかなければならない言語学の基礎的知識を学ぶ。特定の教科書は用いないが、参考文献は適宜紹介する。
授業のキーワード
(Keywords)
syntax、semantics、pragmatics
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席、授業中に数回行う小テスト、学期末試験
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
授業中に指示する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
「言語学概論 (1)」と併せて履修することを前提とする。


水曜3限
講義題目
(Course Title)
認知文法入門 (2)
担当教員
西村 義樹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
下記の書物を教科書にして、認知文法への導入を試みる。重要なテーマについては他の文献も併用する。教科書以外の文献のマスター・コピーはこちらで用意する。今年度は従来よりも(関連論文の紹介、自分の知っている言語の現象の分析を提示するなどの形で)積極的な参加を求める予定。
授業のキーワード
(Keywords)
cognitive grammar、the symbolic view of grammar、conceptual semantics、grammatical constructions、the lexicon-grammar continuum
授業計画
(Schedule)
教科書の後半
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席、授業中の発表、学期末レポート
教科書
(Required Textbook)
Ronald W. Langacker (1999), Grammar and Conceptualization. Mouton de Gruyter.
参考書
(Reference Books)
授業中に指示する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


水曜5限
講義題目
(Course Title)
認知文法研究 (2)
担当教員
西村 義樹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
認知文法の言語理論における位置づけ、理論的基盤と特徴、この理論による重要な言語現象の具体的分析、等を詳しく検討する。授業で用いる書物(の一部)や論文のマスターコピーはこちらで用意する
授業のキーワード
(Keywords)
cognitive grammar、conceptual semantics、grammatical categories、grammatical constructions、the lexicon-grammar continuum
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席、授業中の発表、学期末レポート
教科書
(Required Textbook)
本の一部や論文のコピーを用いる。
参考書
(Reference Books)
授業中に指示する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
この演習は「認知文法入門」(水曜3限)の講義内容を前提として行う。


木曜2限
講義題目
(Course Title)
言語学概論 (1)
担当教員
林 徹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
音声学、音韻論、形態論を中心に、どのような言語理論に基づいて研究するにしろ、知っておかなければならない言語学の基礎的知識を学ぶ。
授業のキーワード
(Keywords)
言語学、音声学、音韻論、形態論
授業計画
(Schedule)
世界の諸言語
言語のとらえ方
言語の音声
音声の機能的単位
語の構造
言語のバリエーション
授業の方法
(Teaching Methods)
毎回、講義の後小テストをおこなう。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
小テストと期末の筆記試験の結果によりおこなう。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
「言語学概論 (2)」と併せて履修することを前提とする。


木曜2限
講義題目
(Course Title)
印欧語比較研究 (2)
担当教員
熊本 裕
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
Benjamin W. Fortson IV, Indo-European Language and Culture, Oxford: Blackwell 2004の後半の各論部分に基づいて、インド・ヨーロッパ語比較言語学の基礎を学ぶ。ここで扱われる諸言語の予備知識は必須ではないが、各章で指示されている標準的な文法書や辞書を用いて、そこで扱われているテーマについて自ら調べることを要求される。冬学期には、Germanic, Armenian, Tocharian, Balto-Slavic, Albanian, Fragmentary Languages の各語派・諸言語について分担して発表し、練習問題も時間の許す限り行う。参加者は各自教科書を入手することが望ましい(2009刊行予定の第2版も可)。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業での発表を評価する
教科書
(Required Textbook)
「授業の目標・概要」参照。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


木曜3限
講義題目
(Course Title)
モンゴル語研究 (2)
担当教員
西村 義樹・梅谷 博之
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
夏学期の「モンゴル語研究(1)」で取り上げた事象の中からいくつかを取り上げて、詳説・分析を行なう。「格、後置詞」「複合語」「小辞(人称小辞、文末小辞)」「動詞の自他」「受身と使役」「アスペクト」などを取り上げる。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業参加、期末レポート
教科書
(Required Textbook)
プリントを適宜配布する。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
夏学期の講義内容に基づいて講義を行なうが、冬学期からの履修も可能である。


木曜4限
講義題目
(Course Title)
太平洋地域の言語と文化・社会
担当教員
大角 翠
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
太平洋地域の言語と文化・社会について講義する。オセアニア,特にメラネシア地域には話者数が千人に満たない多くの少数言語が存在する。これらの言語にはしばしば大言語には見られないような興味深い言語現象が観察される。本講義では、具体的に言語の事例をとりあげながら言語の諸特徴、言語の多様性や普遍性の問題を考察し、さらには現代社会の中での少数言語の存在の意味、その将来についても考えていきたい。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席、平常点と期末レポートにより成績を評価する。
教科書
(Required Textbook)
最初の授業時に指示する。
参考書
(Reference Books)
最初の授業時に指示する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


金曜3限
講義題目
(Course Title)
野外調査法演習 (2)
担当教員
林 徹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
言語に関する研究テーマを選び、そのための調査を計画し、実施し、結果をまとめることを学ぶ。
授業のキーワード
(Keywords)
言語学、フィールドワーク
授業計画
(Schedule)
参加者は、まずそれぞれの研究テーマを決め、そのための調査を各自がおこない、結果を発表する。コンサルタントの募集など共同でやる作業もあるが、基本的には独力で調査をおこない、発表し、批判し合うというやり方で授業を進める予定。
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
各自がおこなう調査の報告(発表)とレポート(調査報告書)によりおこなう。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
夏学期に「野外調査法 (1)」を履修した者を対象とする。ただし、昨年度以前に野外調査法を履修したことのある者は冬学期のみの履修も可。


金曜4限
講義題目
(Course Title)
セイリッシュ語概説
担当教員
渡辺 己
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
北アメリカ先住民諸語のうち,北西海岸地域で話されるセイリッシュ語族について,特にそのなかでもスライアモン語を具体例としてとりあげ,音声・音韻,ならびに形態統語法の概説をする。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
おおまかに分けて以下の順に講義を進める。
 初回:セイリッシュ語族の概観,話者数に関する現況,フィールド言語について
 第2・3回:セイリッシュ語族およびスライアモン語の音声・音韻
 第4回以降:スライアモン語形態統語論(概観,語形成,動詞結合価とその増減,「語彙的接尾辞」,重複法,アスペクト)
授業の方法
(Teaching Methods)
適宜ハンドアウトを配布しながら,講義を進める。特に大学院生はそれぞれが専門とする言語とセイリッシュ語の比較対照を念頭におきながら聴講すること。その点について,授業のなかで時間が許す限り講師から質問をする。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業参加と期末レポートによる
教科書
(Required Textbook)
次にあげるものから適宜部分的に配布して使用する。本自体を入手する必要はない。
Watanabe, Honore (2003), A Morphological Description of Sliammon, Mainland Comox Salish, with a Sketch of Syntax. Endangered Languages of the Pacific Rim Publication Series A2-040. Osaka: Osaka Gakuin University.
参考書
(Reference Books)
Thompson, Laurence C. and M. Dale Kinkade, 1990, "Languages," in Wayne Suttles (vol. ed.), Handbook of North American Indians, Vol. 7, Northwest Coast. pp. 30-51. Washington, D.C.: Smithsonian Institution.;
Kroeber, Paul, 1999, The Salish Language Family. Lincoln and London: University of Nebraska Press.
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
音声学の基本的知識があることが望ましい。できれば声門化音(放出音),側面摩擦音,側面破擦音が調音できるとなお良い。


金曜5限
講義題目
(Course Title)
接触状況における言語
担当教員
林 徹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
言語の研究においては、記述的な研究にしろ理論的な研究にしろ、モノリンガルの話者を想定するのが一般的である。しかし実際は、複数の言語が日常的に用いられる状況(多言語使用)は、それほど稀なことではない。そのような状況の中で生じる現象について、研究論文を読みつつ学ぶことがこの演習の目標である。
授業のキーワード
(Keywords)
言語学、言語接触、借用、code-switching、mixed code
授業計画
(Schedule)
授業初回に説明する
授業の方法
(Teaching Methods)
言語接触について発表された論文等を読んで議論する。参加者は最低1回、論文を担当し発表する。また、発表での議論を踏まえたレポートを提出する。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
発表、レポート、議論への参加度によりおこなう。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


冬期集中
講義題目
(Course Title)
シベ語口語入門
担当教員
久保 智之
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
この講義では、現在中国新疆ウイグル自治区で話されているシベ語を対象として、音素分析、形態素分析などを、皆で議論しながら進める。シベ語の音声ファイルを用意するが、可能であれば、1度はシベ語話者に来てもらうことを計画している。音韻論と形態論の概略を理解したあと、数分程度のテキストを聞き、分析を試みる。簡単な語彙集も用意する予定である。 受講にあたっては、調音音声学の基礎的訓練を受けていることが望ましい。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
成績評価は、講義中に課すレポートによる。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


大学院言語学専門分野の授業

夏学期・通年

火曜3限
講義題目
(Course Title)
言語学演習
担当教員
全教員
単位数
4
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
大学院生が研究発表をし、それを教員や他の大学院生が批判・検討することにより、各自が研究を一層進めることを目標とする。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
研究室でのガイダンス(4月7日)に年間のスケジュールを決める
授業の方法
(Teaching Methods)
受講者は発表を1回おこない、他の発表に対するコメンテータを2回勤めなければならない。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業参加(発表・発言など)
授業出席率
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
原則として言語学専門分野の院生・研究生に限る


火曜4限
講義題目
(Course Title)
日本文法研究 (1)
担当教員
尾上 圭介
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
【受身・可能・自発研究】
  受身・可能・自発・意図成就・発生状況描写・尊敬というような多様、多次元の意味が、「~ラレル」という同一形態によって表現される。これはどうしてであろうか。一つの文法形式の多義性の構造が認知文法的な視点をもって解き明かされる面白い実例を、ここに見ることができる。
  その中でも、可能・自発・意図成就・発生状況描写の意味の場合は、元の動詞の動作対象の項目がガ格(主語の格形式)に立つことがある。受身でもないのに動作対象項がガ格にまわるというようなことがどうしてありうるのだろうか。また逆に、これらのラレル形述語文のガ格項を見渡すならば、場合により、動作対象項、動作主項、場所項の三者がガ格に立ちうる。二重主語文になることさえある(「太郎は納豆が食べられない」「この寮は夜でも電話がかけられる」)。なぜ、そのようなことがありうるのだろうか。そもそも主語とは何であろうか。
  受身について考えると、日本語と例えば英語とでは大きな違いが二つある。日本語には自動詞の受身を含む間接受身(「二郎は母親に早く死なれた」「三郎は財布を盗まれた」)という特殊な受身があり、また、昔ながらの(翻訳文体の影響を受ける以前の)日本語ではモノ主語の受身はない(あるいは用法が極端に限定される)。このような日本語の受身の性格と、ラレル形述語文をめぐる上記の諸現象とは、どのように関係しているのであろうか。
  このような問題を解き明かしていく過程を通じて、文法と意味の面白い関係を実感していただきたい。ラレル形述語文の性格を把握することによって、日本語では(「モノのモノに対する働きかけ」ということ以外に)「場におけるコトの発生」という事態把握の仕方がある程度支配的であることが見えてくる。
授業のキーワード
(Keywords)
受身、可能、自発、ラレル、主語、認知文法
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
講義による。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
筆記試験
教科書
(Required Textbook)
用いない
参考書
(Reference Books)
尾上圭介「ラレル文の多義性と主語」(『言語』32巻4号、2003)ほか、必要なものを授業の中でそのつど指示する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


水曜3限
講義題目
(Course Title)
音響音声学
Topics in Acoustic Phonetics
担当教員
廣瀬 啓吉
単位数
4
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
To help to understand what is done in speech processing, such as analysis, synthesis and recognition. This understanding may facilitate students in literature field to use speech processing technologies for their research works.
授業のキーワード
(Keywords)
音声生成/Speech Production、音声分析/Speech Analysis、音声合成/Speech Synthasis、音声認識/Speech Recognition
授業計画
(Schedule)
First learn how speech sounds are generated (speech produuction). Then study on speech technologies, such as analysis, synthesis, and recognition.
授業の方法
(Teaching Methods)
First, for speech production, read i circle a chapter for the book "Speech Communication" by D. O'shaughnessy. Then, for speech technologies, lecture will be done using powerpoints.
成績評価方法
(Method of Evaluation)
Through a simple report.
教科書
(Required Textbook)
Materials will be provided.
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
Those who want to attend the class need to come to my office (Room 103D4, Faculty of Engineering Building #2, 10th Floor) for the first day of the class (13:10; April 8, 2009). After a simle explanation on the class, the materials are provided. Prior contact to my e-mail is encouraged.


水曜4限
講義題目
(Course Title)
韓国朝鮮語における文法化研究 (1)
担当教員
福井 玲
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
韓国朝鮮語において、中世から現代にいたる間に起きたさまざまな文法化現象を取り上げ、その特徴を探る。
授業のキーワード
(Keywords)
文法化
授業計画
(Schedule)
韓国朝鮮語における、助詞、後置詞、語尾、その他の文法形式がどのように形成されてきたかについて、それに関する先行研究を把握し、可能な場合には文献資料を用いて直接調査を行なう。
授業の方法
(Teaching Methods)
概説のあと、学生が1学期間に1つテーマを担当し、発表してもらう。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
平常点およびレポート発表による
教科書
(Required Textbook)
プリントによる。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


水曜4限
講義題目
(Course Title)
精読・中国語文法研究
担当教員
木村 英樹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
中国語で書かれた文法研究の著作・論考を精読しつつ、品詞、文法範疇、文法構造等々の中国語文法に関わる基本的な諸概念や術語についての理解を深める。教材は開講時に指定する。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
 
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業時の発表・発言および期末レポートにもとづいて評価する。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


冬学期

火曜4限
講義題目
(Course Title)
日本文法研究 (2)
担当教員
尾上 圭介
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
【モダリティ研究】
  「ウ(ヨウ)」「ダロウ」という述語語尾が表す推量、意志などの意味、「カモシレナイ」「ニチガイナイ」が表す意味、「ベキダ」「ネバナラナイ」が表す意味などが、一般にモダリティと呼ばれる。しかし、「モダリティ」という概念の了解、用語の規定については、まったく異なる(a)(b)二つの考え方がある。
  (a)は、「非現実の世界にあること(事実界で未実現の領域、つまり未来のこととか、ものの道理や推理推論上のこと、つまり観念世界にあること)を語るときに専用の文法形式(英語で言えば、may, must, will, shall, can, have to, needなど)によって表される意味がモダリティである」という考え方であり、欧米の言語学において正統的な了解である。本講義の担当者尾上など、日本語学でもこの意味でこの概念を使う人がある。(b)は、「文の意味のうち、言表態度を表す部分、あるいは発話時の話者の主観にかかわる部分がモダリティである」とするもので、時枝文法以来の国語学の陳述論と呼ばれる研究史の伝統の上に立つものである。
  当然この用語で指す範囲も異なってくる。「ヨ」「ネ」というような対聞き手の要素は、(b)ではモダリティ形式だということになるが、(a)ではモダリティとは関係ないことになる。命令・疑問などの意味は、(b)ではモダリティだが、(a)では文の種類がもたらす意味であってモダリティではないということになる。また、(a)では数学的可能性・論理的必然性などは客観的認識モダリティだということになるが、(b)ではモダリティに客観的なものはないと主張することになる。
  このように、(a)と(b)はまったく異なる考え方で、両者を折衷したり、共通項を取ったりすることはできない。この二つの考え方の相違の根底には文というものをどのような角度から見るかという点で大きな対立があるのであって、モダリティについての事実と研究史を俯瞰することが、「文法論で論ずべきこととは何か」を考える面白い入り口となるであろう
授業のキーワード
(Keywords)
モダリティ、非現実、主観性、叙法
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
講義による。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
筆記試験
教科書
(Required Textbook)
用いない。
参考書
(Reference Books)
授業の中で、そのつど指示する。尾上圭介『文法と意味Ⅰ』(くろしお出版、2001)第3章ほか、雑誌論文を多数参照することになるが、そのマスターコピーはこちらで用意する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
予備知識はなにも要求しない。同じあたりの事実を対象としてもまったく違った議論ができるものだということに、興味と関心を持っていただきたい。特に母語を対象とする場合は、見方により、関心のあり方によって、いろんなことが言える。それを面白いと思うところから文法論は始まる。
 第1回目に述語論への視点のあり方など、全体にわたる重要な話をするので、今学期の講義を受講しようとする学生は、必ず最初の回に出席すること。


水曜4限
講義題目
(Course Title)
韓国朝鮮語における文法化研究 (2)
担当教員
福井 玲
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
夏学期に引き続いて、韓国朝鮮語において、中世から現代にいたる間に起きたさまざまな文法化現象を取り上げ、その特徴を探る。
授業のキーワード
(Keywords)
文法化
授業計画
(Schedule)
韓国朝鮮語における、助詞、後置詞、語尾、その他の文法形式がどのように形成されてきたかについて、それに関する先行研究を把握し、可能な場合には文献資料を用いて直接調査を行なう。
授業の方法
(Teaching Methods)
概説のあと、学生が1学期間に1つテーマを担当し、発表してもらう。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
平常点およびレポート発表による
教科書
(Required Textbook)
プリントによる
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 



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