2012年度 授業内容

言語学専修課程(学部)および大学院との共通授業

夏学期・通年

月曜5限
講義題目
(Course Title)
日本手話研究 (1)
担当教員
市田 泰弘・赤堀 仁実
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
自然言語のひとつであり、ろう者の母語である日本手話について、その言語学的分析と実技の初歩を学ぶ。
まず導入として、手話言語を母語とするろう者コミュニティの特徴、手話言語とその地域で話される音声言語との複雑な関係についてふれる。
言語学的分析としては、日本手話の語彙体系と文法体系について、認知言語学の立場からそのアウトラインを紹介する。
実 技に関しては、ネイティブであるろう者が直接教授法の一つであるナチュラル・アプローチによってその初歩を指導する。シラバスは基本的にトピック・シラバ スを採用し、日本手話で自己紹介(生い立ちと日常生活の簡単な紹介)ができることを目標とする。また、音韻と基本文法の獲得をめざす。
ほかに、ろう者特有の「文化」である「ろう文化」について、ネイティブのろう者と手話通訳を介してディスカッションする機会を設ける予定である。
授業のキーワード
(Keywords)
手話、言語学、ろう者、ろう文化、認知言語学
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
理論と実技を1対2の割合で行う。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
数回のレポートと授業への出席状況および授業態度を総合して評価する。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
手話は視覚言語であるため、必要な場合は眼鏡等を準備すること
関連ホームページ
(Course-Related Websites)
http://slling.net
メールアドレス
(E-mail Address)
ichida-yasuhiro@rehab.go.jp


火曜2限
講義題目
(Course Title)
印欧語比較研究(1) 古典アルメニア語入門 文法
担当教員
熊本 裕
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
カフカス(コーカサス)の南に位置するアルメニアを中心にして話されているアルメニア語は、インド・ヨーロッパ語の中で独自の語派を形成する。言語資料としては、最古の段階は5世紀初頭に考案された独自のアルメニア文字で記録された古典アルメニア語に始まり、その後中世アルメニア語を経て現代の諸方言に至っている。印欧語比較言語学で用いられるのはもっぱら古典アルメニア語で、一方でギリシア語と、他方でインド・イラン語(特にイラン語)との近い関係が指摘されている。今回の授業は、古典アルメニア語の基本的な文法構造を理解し、代表的なテクストの一部を読むことを目的とする。
授業のキーワード
(Keywords)
アルメニア語、 アルメニア文字、 インドヨーロッパ語族、 カフカス、 コーカサス
授業計画
(Schedule)
Antoine Meillet, Altarmenisches Elementarbuchに基づいて文法の解説を行う。この教科書は用例をすべてアルメニア文字で提示しているので、参加者には少なくともそれらを読めるだけの準備が必要である。
授業の方法
(Teaching Methods)
講義とディスカッションによる
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業参加とレポート
教科書
(Required Textbook)
Antoine Meillet, Altarmenisches Elementarbuch, Heidelberg 1913. (最近のPrint-on-Demandで安価なものが入手できる。University of Michiganのものは比較的良質であるが、それ以外のものは勧められない。Internet Archiveでもpdfファイルでダウンロードできるが、質は必ずしもよくない。)
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


火曜2限
講義題目
(Course Title)
日本語を見つめる―日本語教育の目と,言語学の目で―
担当教員
菊地 康人
単位数
4
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
私たちが日常慣れ親しんでいるつもりでいる「日本語」を,「日本語教育」の目と,「言語学(日本語学)」の目で,見つめ直す授業である。
日本語教育とは,日本語を母語としない人に日本語を教えることである。そのためには,(1)日本語そのものを十分に分析するとともに,(2)「それを学習者にどのような方法で伝えると(学習者がどのように学習すると),よく理解でき,適切に日本語が使えるようになっていくか」を考えて,(3)その方法を編み出し,実際に教育する(学習をサポートする),ということが求められる,多面的で奥深い活動である。このうち(1)の部分は,言語学(日本語学)的な関心とも通うが,(2)(3)の部分に関しては,第二言語習得・学習心理学など,多くの分野の成果を参照する必要もある。その上で,究極的には,学習者と向き合いながら,教授者のセンスで,中長期的なシラバスや,個々の授業を,設計・展開していくことになる。
この日本語教育の観点と,言語学(日本語学)の観点をあわせもつことで,日本語の新たな面が見えてくる。それを受講者諸君とともに見ていこうとするのが,本講の趣旨である。
例年このような趣旨の授業を行っているが,今期も具体的な題材を変えて開講する。今期の題材としては,「は・が」「可能文・難易文」「受身文」「補助動詞(てある・ておく・てしまう等)」「んです」「わけ・はず」「……にとって」などを候補として,このうちいくつかを扱う予定であるが,扱う題材の選択は(これ以外の題材の可能性も含めて)受講者とも相談して決める。継続受講者に配慮して,昨年度とは重複しないようにする。 
以上を主題としつつも,「ことばの魅力と奥深さを味わい,ことばを分析するセンスを養うこと」「〈日本語らしさ〉を探ること」「語学教育は言語学的な知識だけではできないことを知ること」なども,本講の目標である。
授業のキーワード
(Keywords)
日本語教育、日本語学、日本語文法
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
講義形式を主としつつも,学生諸君からの発言を歓迎し,ともに考えていく授業にしたい。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
期末レポート,授業参加,授業出席率
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
予備知識は特に求めないが,十分に出席することと,自分でことばを観察・分析する意欲をもつことは,受講の必須条件である。
その他
(Others)
日本語学習用の教科書を指定し,それを参照する形で授業を進める可能性もある(諸君と相談した上で決める)。
メールアドレス
(E-mail Address)
kikuchi@ic.u-tokyo.ac.jp
研究室電話番号
(Office phone no.)
22562


火曜4限
講義題目
(Course Title)
認知文法入門 (1)
担当教員
西村 義樹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
認知文法(あるいは認知言語学一般)の基本的な考え方やこの理論の観点からの具体的な言語現象の分析手法を学ぶ。比較的読みやすい論文や本(英語または日本語)の一部を用いる予定。今年度は授業で扱う文献を全て読み通すことを要求する。文献のマスター・コピーはこちらで用意するので、出席者はそこから各自でコピーを取ること。
授業のキーワード
(Keywords)
cognitive grammar、the symbolic view of grammar、conceptual semantics、grammatical constructions、the lexicon-grammar continuum
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
講義と発表の組み合わせ
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席、授業中の発表、学期中および学期末のレポート
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
授業中に指示する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


火曜5限
講義題目
(Course Title)
認知文法研究
認知文法と言語類型論 (1)
担当教員
西村 義樹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
言語学上の根本問題や重要な言語現象を認知文法の観点から考察することを通して、認知文法の特徴と妥当性を検討する。
授業のキーワード
(Keywords)
cognitive grammar, theoretical foundations, descriptive application
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
講義と演習の組み合わせ
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業中の発表、出席、学期末レポート
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
授業中に指示する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


火曜5限
講義題目
(Course Title)
言語学とフィールドワーク
担当教員
小林 正人
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
この授業では、世界中のさまざまな言語の例をもとに、言語の背後にあるしくみを皆さんに考えてもらうことを目指しています。
世界には、話者が減少して消滅しそうになっている言語や、碑文・写本などの記録しか残っていない言語がたくさんありますが、それらの言語の中には、私たちの常識やものの見方を覆すような興味深い現象があったり、どうやって習得するのか不思議になるほど複雑な文法を持つものが少なくありません。
言語学では、英語、日本語など話者数の多い言語の研究も行いますが、それに加えてこうしたあまり知られていない言語を研究することで、それらの言語が内包している文化、ものの考え方や世界の捉え方を解明・記録することを目指しています。言語学を学ぶことで、視野が広がり、思考が柔軟になると思います。
なお、本科目を履修するに当たって、言語学の知識は必要としません。科目名には「フィールドワーク」とありますが、単位取得のために校外に出かけてフィールドワークを行うことは求められません。
授業のキーワード
(Keywords)
言語学、フィールドワーク、文法
授業計画
(Schedule)
次のような順で進めていく予定です。
1. 「サピアの仮説」は今‒私たちはことばで世界を切り分けているのか?
2. 周縁部の言語はおもしろい
3. どうして不合理な文字体系を使うのか?
4. どうして3単現のsをつけ忘れるのか‒類型論と有標性
5. 音韻法則を見つけよう
6. 構造としての言語
7. 言語変化は誰が始めるのか-社会言語学のアプローチ
8. なぜリスニングは難しいか‒「音素」までの遠い遠い道のり
9. 文や品詞は定義できるか-言語による範疇の違い
10. 意味による語のグループ分け‒私たちの頭は言語をどう格納しているか
11. フィールドワーク実習1
12. フィールドワーク実習2
13. 知って得する印欧祖語‒通時相から見えてくるもの
14. 系統論とトンデモ系統論‒言語をどうグループ分けするか
授業の方法
(Teaching Methods)
毎回授業内で皆さんに考えてもらう問題を出し、それをもとに授業をすすめます。 なるべく皆さんにも質問や発言をしてもらって、ともに考える双方向的授業にしたいと思っています。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
課題提出(40%)とレポート(60%)によって評価します。
教科書
(Required Textbook)
プリントを配付する。
参考書
(Reference Books)
参考書は使用しない。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
この授業では、二回に一度は何か宿題を出す予定にしています。つまり出席が重要ですので、遅れないように努力してください。欠席するときや欠席したときはメールで連絡ください。
関連ホームページ
(Course-Related Websites)
http://www.gengo.l.u-tokyo.ac.jp/indexj.html
メールアドレス
(E-mail Address)
masatokob@gmail.com
研究室電話番号
(Office phone no.)
23807


水曜1限
講義題目
(Course Title)
比較言語学 (I)
担当教員
小林 正人
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
比較・歴史言語学および言語変化の基本的な考え方について学び、実際の言語データ分析に活かせるよう練習する。
授業のキーワード
(Keywords)
比較言語学、歴史言語学、言語変化、系統論、ピジン、クレオール
授業計画
(Schedule)
1. 音変化
2. 規則性仮説
3. 類推と平準化
4. 類推の法則
5. 統語的変化
6. 意味変化
7. 借用
8. 新語形成
9. 方言地理学
10. 語彙拡散
授業の方法
(Teaching Methods)
講義と課題の解説、およびディスカッション
成績評価方法
(Method of Evaluation)
毎回学習した部分について、テーマを与えられて英語で1ページの課題を提出したものが平常点となる。これに加えて学期末に、英語で答える短答式の試験を実施する。
教科書
(Required Textbook)
上記の通り。
参考書
(Reference Books)
Robert Mccoll Millar, Trask's Historical Linguistics
Hodder Arnold, 2007
若干数購入していますので、希望者には初回に頒布します。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
前年までに冬学期の「比較言語学 (2)」のみを履修したものは、夏学期の単位を取得することによって、「比較言語学」4単位とすることができる。
メールアドレス
(E-mail Address)
masatokob@gmail.com
研究室電話番号
(Office phone no.)
23806


水曜2限
講義題目
(Course Title)
音韻論研究(1)-現代音韻論の展開
担当教員
小林 正人
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
この演習では、初期の生成音韻論から自律分節素音韻論、素性階層論、不完全指定理論、最適性理論まで概観しながら、音韻論の代表的な論文を読んで、1968年以降の音韻論の展開をたどります。それと併せて、さまざまな言語からの練習問題を解くことで、音韻論の考え方を学ぶことを目指します。
授業のキーワード
(Keywords)
生成音韻論、自律分節素、素性階層論、不完全指定理論、最適性理論、韻律形態論、リズム的強勢、ブラケット理論
授業計画
(Schedule)
1. 弁別的素性
2. 基底表示と規則の適用順
3. 不完全指定
4. モーラ
5. 規則のレベル
6. 弁別的素性の階層
7. 自律文節素
8. OCP
9. 音節論
10. ストレスと韻律脚
11. テンプレート
12. 最適性理論
13. ブラケット理論
授業の方法
(Teaching Methods)
毎回の授業では、音韻論のトピックを取り上げ、講義を行うとともに、そのトピックに関する課題を解くことで、知識の応用と定着をはかります。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席と課題提出
教科書
(Required Textbook)
プリントを配布します。
授業で読む論文については、マスター・コピーを用意します。
参考書
(Reference Books)
John Goldsmith, The Handbook of Phonological Theory, 1995, Oxford: Blackwell.
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
masatokob@gmail.com
研究室電話番号
(Office phone no.)
23807


水曜3限
講義題目
(Course Title)
音声学 (2)
担当教員
林 徹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
どれほど忠実な音声・映像資料があっても、文字による記録なしには言語データとしての活用範囲が極端に限定されてしまう。この授業では、言語が書き言葉を持つか否かに拘らず、言語を「文字化」するためのツールである国際音声字母を言語調査に利用できるようになることを目標とする。音声学 (2) では、音声学 (1) で学んだ知識と技能を応用できるよう、音声の聞き取りの練習に重点を置く。簡単な語彙調査の実習もおこなう予定である。
授業のキーワード
(Keywords)
調音音声学、国際音声字母、調音器官
授業計画
(Schedule)
音声を聞き、それを国際音声字母を使って記録する練習をおこなう
授業の方法
(Teaching Methods)
講師が発音する音声を区別する練習、国際音声字母を使って書き取る練習をしたのち、ある言語の母語話者を教室に招き、受講者ひとりひとりが実際に質問し、語を聞き取る簡単な語彙調査の実習をおこなう。その後、収集したデータを分析し、簡単な語彙集を作成する。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業への参加度、データ分析課題の提出により評価する。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
すでに「音声学 (1) 」を履修している必要がある。「音声学 (1)」(2単位)と「音声学 (2)」(2単位)の履修により「音声学」4単位を履修したと見なす。
関連ホームページ
(Course-Related Websites)
 
その他
(Others)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
hayasi@L.u-tokyo.ac.jp
研究室電話番号
(Office phone no.)
03-5841-3807


木曜2限
講義題目
(Course Title)
印欧語比較研究(3) ヒッタイト語入門
担当教員
熊本・小林
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
この授業は、紀元前2千年紀に主にアナトリア半島で使用されたヒッタイト語の入門である。ヒッタイト語は印欧語比較言語学や古代オリエント学にとって重要な言語であり、楔形文字で粘土板に書かれた文字資料が今日まで伝わっている。この授業では、ヒッタイト語について何も知識のない人が、半年後には楔形文字のテキストが読めるようになることを目標とする。初心者だけでなく、これまでヒッタイト語を学んだことがある人にもためになるよう配慮する。
授業のキーワード
(Keywords)
ヒッタイト語、楔形文字、インド・ヨーロッパ語族、アナトリア、歴史言語学、比較言語学、古代オリエント、シュメール文字、アッカド文字、フルリ語
授業計画
(Schedule)
1. 序論 ヒッタイトの概説、ヒッタイト語の解読史
2. 文字論・音韻論 楔形文字
3. 形態論1 名詞の曲用
4. 形態論2 動詞の活用
5. 統語論
6. テキスト講読 歴史文書・宗教文書・神話・法典など
授業の方法
(Teaching Methods)
講義と講読。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
数種類の課題のなかから選択してレポートを出し、授業参加とレポートをもとに評価する。
教科書
(Required Textbook)
プリントを配布する。
参考書
(Reference Books)
授業の時に指示する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
特になし。
関連ホームページ
(Course-Related Websites)
 
その他
(Others)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
masatokob@gmail.com
研究室電話番号
(Office phone no.)
23807


木曜3限
講義題目
(Course Title)
書記言語の通時的研究における諸問題(1)
担当教員
西村・永澤
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
古い時代の言葉の実態を知るには、文献は重要な資料となる。しかし、文献(書かれた言葉)が当時の話し言葉をどの程度反映しているのかについては、未解明の点も多い。本講義では、日本語の歴史における話し言葉と書き言葉の関係をテーマに次のようなトピックについて考察を進める。
言文一致運動・書き言葉の口語化、言文一致をめぐる政策・教育・言説、古文書にみられる漢語と方言の中の漢語、方言と文献、庶民の生活語彙、人の移動と言葉
授業のキーワード
(Keywords)
言語、日本語、方言、文書、資料、話し言葉、書き言葉、言文一致、漢語
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
講義、ディスカッション
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業中の資料調査、学期末レポートによる。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 
関連ホームページ
(Course-Related Websites)
 
その他
(Others)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
nagasawaitsuki@gmail.com
研究室電話番号
(Office phone no.)
 


金曜2限
講義題目
(Course Title)
人称ダイクシス
担当教員
林 徹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
人称は、数、性、格、態などと並んで、基本的な文法カテゴリであるが、それと同時に、指示詞や時間表現と同じく、発話場面との結びつきの中で捉えられる側面も持っている。この演習では、特に後者に焦点を当てながら、人称と呼ばれるカテゴリの多様性を、さまざまな言語における人称形式の理解を通じて、考察することを目標とする。
授業のキーワード
(Keywords)
人称、ダイクシス、参与者役割、語用論
授業計画
(Schedule)
(1) ダイクシスの中での人称ダイクシスの位置づけ
(2) 文献の紹介
(3) いくつかの言語における人称表現の記述を分担して発表
授業の方法
(Teaching Methods)
履修者は、さまざまな言語の人称表現の記述や研究を分担して発表し、それを手がかりにして、議論をする。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業への参加度により評価。履修者は、最低限1つの文献の紹介を担当する。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
hayasi@l.u-tokyo.ac.jp
研究室電話番号
(Office phone no.)
03-5841-3807


金曜3限
講義題目
(Course Title)
アイヌ語
担当教員
Bugaeva Anna
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
アイヌ民族は、昔から自然と共生し、自然の知恵を学び、素朴な生活をしながら、伝統文化や固有の言語による豊富な口承文芸を生み出してきた。アイヌ語は日本語とまったく違う言語であり、その系統は未だに謎のままである。現在、母語話者が殆どいない状態であるが、100年前からカタカナおよびローマ字表記による口承文芸等の記録が盛んに行われていたので、世界に多数ある固有の文字を持たない言語の中でも、もっとも豊富な文字・音声資料が残っている言語といってよいだろう。授業ではフィールドワークによって収集したアイヌ語の音声・ビデオ資料を見たり、分析したりする。アイヌ語にはvoice(態)が非常に豊富で、名詞抱合などの言語類型論的に興味深い現象が多く見られるので、アイヌ語文法の学習を通して受講生の専門にしている言語また言語学全般についての理解を深めることを目標にする。また、多くの受講生にとって非常に身近であるはずなのに、実際は余り触れる機会のないアイヌ文化に関する知識を深めることにもなる。
授業のキーワード
(Keywords)
アイヌ語、言語類型論、口承文芸、アイヌ文化
授業計画
(Schedule)
第1回 本演習の概要。アイヌ民族の背景及び現状。社会言語学的状況。アイヌ語の特有性。
第2回 系統及び方言の特徴。アイヌ語の研究史。
第3回 アイヌ文化、口承文芸のジャンル。
第4回 音韻体系―音素目録―。
第5回 音韻体系―音節の構造、アクセント、音韻交代―。
第6回 言語類型論の観点から見たアイヌ語―Greenberg (1963)を中心に―。
第7回 文法関係―自動詞構文vs.他動詞構文―。
第8回 人称・数の標識。とりわけ不定人称標識の用法。
第9回 単複の区別がある動詞。
第10回 コピュラ文、命令文。
第11回 疑問文、否定文。
第12回 助動詞、接続助詞の使い方。voice(態)と名詞抱合。
第13回 証拠性(evidentiality)。
第14回 所有関係。
第15回 まとめ。アイヌ研究の過去、現状、未来。
授業の方法
(Teaching Methods)
本授業においては、上記のような事柄について解説しながら、受講生と共に考えてゆきたい。また、授業では講師がフィールドワークによって収集したアイヌ語の資料を見たり、聞いたりすることによって、問題に関する理解を深める。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
レポートまたはテスト(いずれかを選択) 50%
平常点評価 (出席と授業への参加態度)50%
教科書
(Required Textbook)
講師によるハンドアウト。以下の論文の内容を中心に扱う。
Bugaeva, Anna (forthcoming in April 2012) Southern Hokkaido Ainu. In: Nicolas Tranter (ed.) The languages of Japan and Korea. (Routledge Language Family Series). London: Routledge.
参考書
(Reference Books)
Bugaeva, A. (2004) Grammar and folklore texts of the Chitose dialect of Ainu (Idiolect of Ito Oda).+ 1 audio CD. ELPR Publication Series A-045. Osaka.
Greenberg, J. (1963) Some universals of grammar with particular reference to the order of meaningful elements. In: J. Greenberg (ed.) Universals of language Cambridge, MA: MIT Press.
Haspelmath, M. , M. S. Dryer, D. Gil, and B. Comrie (eds.) (2005) The World Atlas of Language Structures (WALS), Oxford and New York: Oxford University Press.
WALS is now available free of charge at http://www.wals.info/
中川裕, 中本ムツ子著 (2004)「 CDエクスプレスアイヌ語」.東京:白水社
Payne, T. E. (1997) Describing morphosyntax. A guide for field linguists. Cambridge: Cambridge University Press.
田村すゞ子(1988)「アイヌ語」『言語学大辞典』第1巻 亀井他編:三省堂
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 
その他
(Others)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
bugaeva@aoni.waseda.jp


集中講義
講義題目
(Course Title)
宮古池間方言概説
担当教員
田窪 行則
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
琉球宮古語池間方言西原下位方言について基本的な言語構造を理解することを目的とする。音韻構造、形態論、文法を実際の音声データを聞きながら記述し、実際の談話データを書き取れるようになることを目指す。危機言語としての琉球諸語のドキュメンテーション方法についても触れる。
授業のキーワード
(Keywords)
琉球諸語、宮古語、池間方言、西原、危機言語
授業計画
(Schedule)

1回目:導入 琉球諸語、危機言語、言語の記述と記録
2回目~4回目:池間方言の概説、語彙調査による音素の設定
5回目~6回目:主題の形式、対格形式の形態音素論
7~8回目:基本的な例文の書き取り
9~12回目:談話の書き取り 書き取りソフト、映像記録ソフトの使い方
13回目~15回目:アクセントの聞き取り。
授業の方法
(Teaching Methods)
基本的な概説のあと、演習形式で当該言語単語、文章の聞き取りなどを行い、この言語の記述を行う。その知識に基づいて母語話者の自然なモノローグを聞いて書き取る。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席40%、課題の提出40%、授業への参加20%
教科書
(Required Textbook)
なし
参考書
(Reference Books)
授業中に指示する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
基本的な音声学の知識を必要とする。
関連ホームページ
(Course-Related Websites)
授業中に指示する。
その他
(Others)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
ytakubo@bun.kyoto-u.ac.jp
研究室電話番号
(Office phone no.)
 


冬学期

月曜5限
講義題目
(Course Title)
日本手話研究 (2)
担当教員
市田 泰弘・赤堀 仁美
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
日本手話研究(1)を履修していることを前提として、自然言語のひとつであり、ろう者の母語である日本手話について、より深く言語学的分析と実技を学ぶ。
授業のキーワード
(Keywords)
手話、言語学、ろう者、ろう文化、認知言語学
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
理論と実技を1対2の割合で行う。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
数回のレポートと授業への出席状況および授業態度を総合して評価する。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
手話は視覚言語であるため、必要な場合は眼鏡等を準備すること
その他
(Others)
履修の前提となる科目:
「日本手話研究(1)」(2011年夏学期、2012年夏学期)または「言語学特殊講義(日本手話)」(2009年度、2010年度)
関連ホームページ
(Course-Related Websites)
http://slling.net
メールアドレス
(E-mail Address)
ichida-yasuhiro@rehab.go.jp


火曜2限
講義題目
(Course Title)
印欧語比較研究(2) 古典アルメニア語入門 購読
担当教員
熊本 裕
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
カフカス(コーカサス)の南に位置するアルメニアを中心にして話されているアルメニア語は、インド・ヨーロッパ語の中で独自の語派を形成する。言語資料としては、最古の段階は5世紀初頭に考案された独自のアルメニア文字で記録された古典アルメニア語に始まり、その後中世アルメニア語を経て現代の諸方言に至っている。印欧語比較言語学で用いられるのはもっぱら古典アルメニア語で、一方でギリシア語と、他方でインド・イラン語(特にイラン語)との近い関係が指摘されている。今回の授業は、古典アルメニア語の基本的な文法構造を理解し、代表的なテクストの一部を読むことを目的とする。
授業のキーワード
(Keywords)
アルメニア語、 アルメニア文字、 インドヨーロッパ語族、 カフカス、 コーカサス
授業計画
(Schedule)
Antoine Meillet, Altarmenisches Elementarbuchに収録された新約聖書福音書・宗教書・歴史書からの抜粋をまず読み、さらにHans Jensen, Altarmenische Chrestomathieに収録されたテクストを読む。
授業の方法
(Teaching Methods)
演習形式
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業参加
教科書
(Required Textbook)
Antoine Meillet, Altarmenisches Elementarbuch, Heidelberg 1913. (最近のPrint-on-Demandで安価なものが入手できる。University of Michiganのものは比較的良質であるが、それ以外のものは勧められない。Internet Archiveでもpdfファイルでダウンロードできるが、質は必ずしもよくない。)
参考書
(Reference Books)
Hans Jensen, Altarmenische Chrestomathie, Heidelberg 1964.
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


火曜4限
講義題目
(Course Title)
認知文法入門 (2)
担当教員
西村 義樹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
夏学期の「認知文法入門」の内容を前提とした講義。認知文法(あるいは認知言語学一般)の基本的な考え方やこの理論の観点からの具体的な言語現象の分析手法を学ぶ。比較的読みやすい論文や本(英語または日本語)の一部を用いる予定。授業で扱う文献を全て読み通すことを要求する。文献のマスター・コピーはこちらで用意するが、出席者は各自そこからコピーを取ること。
授業のキーワード
(Keywords)
cognitive grammar、the symbolic view of grammar、conceptual semantics、grammatical constructions、the lexicon-grammar continuum
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
講義と発表の組み合わせ
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席、授業中の発表、学期中および学期末のレポート
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
授業中に指示する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


火曜5限
講義題目
(Course Title)
認知文法研究 (2)
担当教員
西村 義樹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
言語学上の根本問題や重要な言語現象を認知文法の観点から考察することを通して、認知文法の特徴と妥当性を検討する。
授業のキーワード
(Keywords)
cognitive grammar, theoretical foundations, descriptive application
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
講義と演習の組み合わせ
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席、授業中の発表、学期中および学期末のレポート
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
授業中に指示する
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


水曜1限
講義題目
(Course Title)
比較言語学 (2)
担当教員
小林 正人
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
比較・歴史言語学および言語変化の基本的な考え方について学び、実際の言語データ分析に活かせるよう練習する。
授業のキーワード
(Keywords)
比較言語学、歴史言語学、言語変化、系統論、ピジン、クレオール
授業計画
(Schedule)
1. 言語接触
2. 収斂
3. ピジンとクレオール
4. 言語の系統関係
5. 長距離比較と大語族
6. 進行中の音変化と斉一仮説
7. 統合と近似統合
8. 言語変化における自然らしさ
9. 内的再建
授業の方法
(Teaching Methods)
講義と課題の解説、およびディスカッション
成績評価方法
(Method of Evaluation)
毎回学習した部分について、テーマを与えられて英語で1ページの要約を提出したものが平常点となる。これに加えて学期末に、英語で答える短答式の試験を実施する。
教科書
(Required Textbook)
上Robert Mccoll Millar, Trask's Historical Linguistics
Hodder Arnold, 2007
および配布資料。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
前年までに夏学期の「比較言語学(I)」のみを履修したものは、冬学期の単位を取得することによって、「比較言語学」4単位とすることができる。
メールアドレス
(E-mail Address)
masatokob@gmail.com


水曜2限
講義題目
(Course Title)
音韻論研究(2)-音韻論の現状と課題
担当教員
小林 正人
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
音韻論の諸問題についての論文や、音声学や形態論など隣接分野の視点から書かれた音韻論に関する論文を読むことで、音韻論の立場と課題を考察します。音韻論と音声学のインタフェース、韻律形態論、実験音韻論、声調などを取り上げる予定です。
なおこの授業では、参加者が関心をもつ言語の現象に音韻理論を応用し、それを授業内で発表してもらうことを考えています。
授業のキーワード
(Keywords)
音韻論
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
毎回の授業では、発表とそれに関連した講義を行う予定です。
参加者は課題に加えて、自分で選んだテーマについて発表してもらいます。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席、課題提出と発表によって判断します。
教科書
(Required Textbook)
プリントを配布します。
授業で扱う論文についてはマスター・コピーを用意します。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
masatokob@gmail.com
研究室電話番号
(Office phone no.)
23806


水曜2限・木曜2限
講義題目
(Course Title)
言語学概論
担当教員
林 徹・西村 義樹
単位数
4
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
語学の主要な研究対象(音、語、文法、意味、コミュニケーション)を取り上げ、それらを扱うための基本的な考え方と基礎的な概念について解説する。前半は音声学、音韻論、形態論を、後半は統語論、意味論、語用論を、それぞれ解説する予定である。特定の教科書は用いないが、参考文献は適宜紹介する。
授業のキーワード
(Keywords)
phonetics、phonology、morphology、syntax、semantics、pragmatics
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
講義
成績評価方法
(Method of Evaluation)
平常点(出席重視)、学期中のクイズ、学期末試験
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
水曜のみ、木曜のみ、前半のみ、後半のみの受講は認められない。
メールアドレス
(E-mail Address)
nisimura@l.u-tokyo.ac.jp, hayasi@l.u-tokyo.ac.jp
研究室電話番号
(Office phone no.)
03-5841-3807


水曜2限
講義題目
(Course Title)
音韻論研究(2)-音韻論の現状と課題
担当教員
小林 正人
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
音韻論の諸問題についての論文や、音声学や形態論など隣接分野の視点から書かれた音韻論に関する論文を読むことで、音韻論の立場と課題を考察します。
音韻論と音声学のインタフェース、韻律形態論、実験音韻論、声調などを取り上げる予定です。
なおこの授業では、参加者が関心をもつ言語の現象に音韻理論を応用し、それを授業内で発表してもらいます。
授業のキーワード
(Keywords)
生成音韻論、歴史音韻論、声調、イントネーション、アクセント論、音変化、方言学
授業計画
(Schedule)
受講者のテーマに応じて決めます。
授業の方法
(Teaching Methods)
毎回の授業では、発表とそれに関連した講義を行う予定です。
参加者は課題に加えて、自分で選んだテーマについて発表してもらいます。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
出席と発表によって判断します。少なくとも1回発表することが単位取得の条件となります。
教科書
(Required Textbook)
プリントを配布します。
授業で扱う論文についてはマスター・コピーを用意します。
参考書
(Reference Books)
John Goldsmith, The Handbook of Phonological Theory. 1995, Oxford: Blackwell.
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 
関連ホームページ
(Course-Related Websites)
 
その他
(Others)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
masatokob@gmail.com
研究室電話番号
(Office phone no.)
23807


水曜3限
講義題目
(Course Title)
音声学 (1)
担当教員
林 徹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
どれほど忠実な音声・映像資料があっても、文字による記録なしには言語データとしての活用範囲が極端に限定されてしまう。この授業では、言語が書き言葉を持つか否かに拘らず、言語を「文字化」するためのツールである国際音声字母を言語調査に利用できるようになることを目標とする。音声学 (1) では各字母と記号の解説および調音の練習をおこなう。
授業のキーワード
(Keywords)
調音音声学、国際音声字母、調音器官
授業計画
(Schedule)
各字母と記号を解説した後、その表す音を聞き取り調音することができることを目標に練習する。
授業の方法
(Teaching Methods)
音声器官について概説したのち、個々の音声について調音の仕方を解説する。その後、教師の発音に従って実際に発音する。個別指導の時間を取ったり、自習のためのCDも併用する。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
筆記と実技の試験をおこなう。
教科書
(Required Textbook)
風間喜代三ほか『言語学』第2版,東京大学出版会
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
「音声学 (1) 」と「音声学 (2) 」とで「音声学」4単位を履修したことになる。
その他
(Others)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
hayasi@l.u-tokyo.ac.jp
研究室電話番号
(Office phone no.)
03-5841-3807


水曜4限
講義題目
(Course Title)
ことばと人間:ことばの機能~しばる、つなぐ、とき放つ
担当教員
唐沢かおり・小田部胤久・木村英樹・熊野純彦・小林正人・佐藤健二・柴田元幸・高橋和久・西村義樹・林徹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
本講義では、「ことば」が担うさまざまな機能に焦点を当てつつ、私たちとことばとのかかわりについて、哲学、美学、文学、言語学、社会学、社会心理学など、多様な学問領域の観点から議論を行う。異なる領域を専門とする教員・学生間の議論を通して、私たちの思索、芸術、認知、創造、社会構築などにおける言葉の役割、統合的・学際的に考察し、「人文知=人と言葉の知」が世界を解き明かし再構築するありようを提示する。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
下記のようなテーマでの授業を予定している(いずれも仮題であり、若干の変更の可能性がある、順不同)

1. 中国語における人称詞と待遇表現――“ニィ・ハオ”と言わない中国人
2. ことばにできること、できないこと、できなければならないこと
3. 電話のことば/活字のことば:メディア・テクノロジーという論点
4. 必死になると怖い?――英詩のことば
5. 「詩は絵のように」(ホラティウス)の系譜学
6. ことばは人をつなぐのか?―インド少数民族の場合
7. アメリカ・マイノリティ文学の英語
8. ことばによりしばられる社会の認知
9. しばり、つなぎ、とき放つ、モノとコトバの(厄介な)関係
授業の方法
(Teaching Methods)
授業の方法

1) 初回は講義スケジュールや授業の進め方についての確認と講師の紹介を行う。
2) 2回目以降は、講義担当者による授業(40分~1時間)の後、議論の時間を設ける。
3) 講義には複数の教員が出席し、講義担当者の講義内容についての議論に参加する。
4) 出席確認をかねて、毎回、出席カードに、授業の感想、質問などの記載を求める。
5) 講義期間中、2回程度、そのときまでの授業担当者に対する質疑応答、議論の機会を改めて設ける。出席カードに記載された質問の中から、いくつかを抜粋し、議論のテーマとする予定である。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業への出席状況、及び出席カードへのコメントの評価による。
教科書
(Required Textbook)
特に指定しない
参考書
(Reference Books)
授業中に必要に応じて紹介する
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 
関連ホームページ
(Course-Related Websites)
http://www-socpsy.l.u-tokyo.ac.jp/karasawa/kotoba
その他
(Others)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
karasawa@l.u-tokyo.ac.jp
研究室電話番号
(Office phone no.)
 


木曜2限
講義題目
(Course Title)
中期イラン語入門 - シルクロードの諸言語
担当教員
熊本 裕
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
J20世紀におけるイラン言語学の急速な進展は、それまで全く知られていなかったか名前のみ知られていた中期イラン語段階の諸言語が、主として中央アジア(いわゆるシルクロード一帯)で発見され解読されたことに負っていると言っても過言ではない。今回は、そのような諸言語、すなわち中期ペルシア語、パルティア語、ソグド語、コータン・サカ語、コレズム語、バクトリア語について、発見と解読の歴史、研究の現段階と今後の研究の方向性について概説する。。
授業のキーワード
(Keywords)
中期ペルシア語、 パルティア語、 ソグド語、 コータン・サカ語、 コレズム語、 バクトリア語
授業計画
(Schedule)
上に上げた言語につき順次解説する。
授業の方法
(Teaching Methods)
講義による
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業参加とレポート
教科書
(Required Textbook)
上 
参考書
(Reference Books)
Rüdiger Schmitt hrsg., Compendium Linguarum Iranicarum, Wiesbaden 1989.
Gernot Windfuhr ed., The Iranian Languages, London/New York 2009.
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
 


木曜3限
講義題目
(Course Title)
書記言語の通時的研究における諸問題 (2)
担当教員
西村 義樹・永澤 済
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
日本式漢文(和化漢文)は、言語接触の観点から興味深い言語資料である。また、日本語研究の資料としても非常に重要である。本授業では、日本式漢文の文法(補助動詞、アスペクト形式、前置詞等)や語彙をテーマに講義を行う。
 前近代の実用文書(公文書や書簡等)を1通ずつ精読し、まず日本式漢文の語法に慣れることを目標とする。そのうえで、資料を用いて実際に用例の分析を行い、実証的な言語研究の手法を身につけることを目標とする。
 本授業で扱う日本式漢文の資料群は、言語研究の資料として未開拓の部分が多い。それらの資料が言語研究の材料としてどのように利用し得るのか、その可能性についても受講生の皆さんと共に考えたい。
授業のキーワード
(Keywords)
言語、日本語、文法、語彙、資料、文書、日本式漢文、和化漢文、言語接触
授業計画
(Schedule)
 
授業の方法
(Teaching Methods)
講義、ディスカッション
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業中の資料購読・言語分析、およびそれに基づく学期末レポートによる。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
言語学や日本式漢文についての予備知識は不要である。多様なバックグラウンドの方を歓迎する。夏学期の「書記言語の通時的研究における諸問題(1)」と関連する内容ではあるが、それを受講していることは前提としない。
メールアドレス
(E-mail Address)
nagasawaitsuki@gmail.com


木曜4限
講義題目
(Course Title)
言語学における「分類」
担当教員
梅谷 博之
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
言語学で用いられている様々な分類・区分の中には,各分類項目の境界が明瞭ではなく,便宜的に用いられているものが少なからずある。この授業では,そうした分類・区分をいくつか取り上げ,これまでの研究史を振り返ったうえで,今後の研究のあり方を模索する。
授業のキーワード
(Keywords)
言語学、分類、区分、形態素、クリティック、派生、屈折、品詞、主語、ヴォイス、使役、受身、受動、モンゴル語
授業計画
(Schedule)
以下のような内容を扱う。
「形態素の自立度に関する分類:自立語とクリティックと接辞」
「形態変化に関する分類:派生と屈折」
「語彙項目(語彙素)の分類:品詞」
「統語機能に関する分類:主語」
「ヴォイスの分類:使役と受身の境界」
授業の方法
(Teaching Methods)
主に講義形式であるが,問題に対する明確な答えが講師によって提示されるわけではなく,受講者も積極的に考察することが求められる。
 議論の手がかりとして,主にモンゴル語(講師の研究対象言語)からの事例を紹介する。受講者は,自分が知っている言語から類似例を探し,考察することが求められる。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
期末レポート,授業参加
教科書
(Required Textbook)
使用しない。
参考書
(Reference Books)
授業中にその都度紹介する。
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
授業ではモンゴル語について言及することが多いが,当該言語についての知識は必要ない。
メールアドレス
(E-mail Address)
humetani@L.u-tokyo.ac.jp


大学院言語学専門分野の授業

夏学期・通年

火曜3限
講義題目
(Course Title)
言語学演習
担当教員
全教員
単位数
4
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
大学院生が研究発表をし、それを教員や他の大学院生が批判・検討することにより、各自が研究を一層進めることを目標とする。
授業のキーワード
(Keywords)
 
授業計画
(Schedule)
研究室でのガイダンス(4月6日)に年間のスケジュールを決める
授業の方法
(Teaching Methods)
受講者は発表を1回おこない、他の発表に対するコメンテータを2回勤めなければならない。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業参加(発表・発言など)
授業出席率
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
言語学専門分野所属の大学院生・研究生に限る。


水曜3限
講義題目
(Course Title)
音響音声学
Topics in Acoustic Phonetics
担当教員
廣瀬 啓吉
単位数
4
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
音声の生成について学び、音声分析、音声合成、音声認識などの工学的応用にどうつながっているのかを知る。
授業のキーワード
(Keywords)
音声生成、音声分析、音声合成、音声認識、音声対話
授業計画
(Schedule)
夏学期は特に音響音声学の観点から音声生成に関して輪講する。(どのようにして音声のスペクトルが得られるのかなど。)冬学期はLPC分析、テキスト音声合成、隠れマルコフモデル、韻律の処理など、音声分析・合成・認識等の工学的な側面に関して講義を行う。研究室公開に合わせデモを1回ぐらい予定する。(進め方については、初回の講義の際に相談する。)
授業の方法
(Teaching Methods)
前半は英文の書籍を輪講。後半は講義。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
レポート
教科書
(Required Textbook)
Speech Communications: Human and Machine, By Douglas O'Shaughnessy, IEEE Press (初回の授業の際に、コピーしてもらいます。)
参考書
(Reference Books)
適宜プリント配布
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
hirose@gavo.t.u-tokyo.ac.jp
研究室電話番号
(Office phone no.)
2-6667


水曜3限
講義題目
(Course Title)
精読・中国語文法研究(1)
担当教員
木村 英樹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
中国語で書かれた複数の現代文学作品または文法関係の研究論文をテキストに用い、語学および言語学的な観点からさまざまな問題を探りつつ精読し、語彙、品詞、文法範疇、文法構造等々の中国語文法に関わる基本的な諸概念や術語についての理解を深める。
授業のキーワード
(Keywords)
実詞、虚詞、実質語、機能語、品詞、文法範疇、文法形式の意味と機能、副詞の意味、主語、述語、文法構造、構文、構文のかたちと意味、表現論的意味、語用論的意味、方言
授業計画
(Schedule)
授業は、全回を通して、テキストの音読、精読、分析、討議を以って行う。毎回、受講生は輪番でテキストの音読を日本語への翻訳を担当し、内容の分析と問題点の指摘を行う。担当者の問題提起について受講生全員で討議を行い、問題についての理解と考察を深める。さらなる検討と考察が必要と思われる問題については、引き続き受講生各自が調査と考察を行い、次回の授業でその結果を報告し、問題に対する一定の理解と認識が得られた段階で、テキストの精読に戻る。
授業の方法
(Teaching Methods)
演習形式で行う。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
平常点および期末レポートにもとづいて評価する。
教科書
(Required Textbook)
用 
参考書
(Reference Books)
『文法講義』(朱徳煕著、杉村博文・木村英樹訳、白帝社)
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 
メールアドレス
(E-mail Address)
 


水曜5限
講義題目
(Course Title)
韓国朝鮮語文法研究 (1)
担当教員
福井 玲
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
韓国朝鮮語の開化期(19世紀末)における西洋人による代表的な韓国語文法書である「韓英文法」(An Introduction to the Korean Spoken Language, H, G, Underwood, 1890)に見られる文法理論の特徴について考察するとともに,そこに含まれる豊富な例文を通して19世紀末の韓国語の特徴を探っていく。
授業のキーワード
(Keywords)
開化期、韓国朝鮮語文法、Underwood
授業計画
(Schedule)
上記文法書について,その著者,著者が用いた文法理論の背景,他の文法書からの影響,などについて調べていくとともに,本書の内容を精査してその文法理論の特徴を把握する。同時に,本書に用いられている例文について検討し,現代語とどのように異なっているかについて,当時の他の資料とも比較しながら検討していく。
授業の方法
(Teaching Methods)
当初は講師によって概説を行い,途中から学生諸君に分担してもらって読み進めていく。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
平常点と、授業での発表の評価による。
教科書
(Required Textbook)
プリントとして配布する。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
履修者は韓国朝鮮語を学習していること。
メールアドレス
(E-mail Address)
fkr@l.u-tokyo.ac.jp
研究室電話番号
(Office phone no.)
03-5841-2674


金曜5限
講義題目
(Course Title)
段玉裁『説文解字注』を読む
担当教員
大西 克也
単位数
4
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
段玉裁『説文解字注』は、全巻現存するものとしては最古の字書である後漢の許慎『説文解字』に付けられた注として、最高峰にあるという評価が定着している。緻密な思考の末に練り上げられた段玉裁の文章に立ち向かい、その思考経路を追体験し、検証することにより、清朝の文章の正確な読解力を養う。今学期は巻一を冒頭から読む。
授業のキーワード
(Keywords)
説文解字、段玉裁、漢字
授業計画
(Schedule)
4月20日より開講し、初回から2回ほどは『説文』と段注に関する概説を行う。
連休明けから講読に入る。
授業の方法
(Teaching Methods)
あらかじめ担当者と担当箇所を決めておき、担当者は注に引用される原典を調べて訳注を作成し、授業で報告する。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
授業における報告で評価する。
教科書
(Required Textbook)
段玉裁『説文解字注』
版本については開講時に紹介する。
段注は様々な箇所を参照しつつ読む必要があるため、出席者は一冊入手しておくことが望ましい。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


冬学期

水曜2限
講義題目
(Course Title)
精読・中国語文法研究 (2)
担当教員
木村 英樹
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
中国語で書かれた複数の現代文学作品または文法関係の研究論文をテキストに用い、語学および言語学的な観点からさまざまな問題を探りつつ精読し、語彙、品詞、文法範疇、文法構造等々の中国語文法に関わる基本的な諸概念や術語についての理解を深める。
授業のキーワード
(Keywords)
実詞、虚詞、実質語、機能語、品詞、文法範疇、文法形式の意味と機能、副詞の意味、主語、述語、文法構造、構文、構文のかたちと意味、表現論的意味、語用論的意味、方言
授業計画
(Schedule)
授業は、全回を通して、テキストの音読、精読、分析、討議を以って行う。毎回、受講生は輪番でテキストの音読を日本語への翻訳を担当し、内容の分析と問題点の指摘を行う。担当者の問題提起について受講生全員で討議を行い、問題についての理解と考察を深める。さらなる検討と考察が必要と思われる問題については、引き続き受講生各自が調査と考察を行い、次回の授業でその結果を報告し、問題に対する一定の理解と認識が得られた段階で、テキストの精読に戻る。
授業の方法
(Teaching Methods)
演習形式で行う。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
平常点および期末レポートにもとづいて評価する。
教科書
(Required Textbook)
 
参考書
(Reference Books)
『文法講義』(朱徳煕著、杉村博文・木村英樹訳、白帝社)
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
 


水曜5限
講義題目
(Course Title)
韓国朝鮮語文法研究 (2)
担当教員
福井 玲
単位数
2
授業の目標・概要
(Course Objectives/Overview)
夏学期に引き続いて「韓英文法」(An Introduction to the Korean Spoken Language, H, G, Underwood, 1890)に見られる文法理論の特徴について考察するとともに,そこに含まれる豊富な例文を通して19世紀末の韓国語の特徴を探っていく。さらに,彼による韓国に関する他の著作も検討する。
授業のキーワード
(Keywords)
開化期、韓国朝鮮語文法、Underwood
授業計画
(Schedule)
上記文法書について,その著者,著者が用いた文法理論の背景,他の文法書からの影響,などについて調べていくとともに,本書の内容を精査してその文法理論の特徴を把握する。同時に,本書に用いられている例文について検討し,現代語とどのように異なっているかについて,当時の他の資料とも比較しながら検討していく。
授業の方法
(Teaching Methods)
当初は講師によって概説を行い,途中から学生諸君に分担してもらって読み進めていく。
成績評価方法
(Method of Evaluation)
平常点と、授業での発表の評価による。
教科書
(Required Textbook)
プリントとして配布する。
参考書
(Reference Books)
 
履修上の注意
(Notes on Taking the Course)
履修者は韓国朝鮮語を学習していること。
メールアドレス
(E-mail Address)
fkr@l.u-tokyo.ac.jp
研究室電話番号
(Office phone no.)
03-5841-2674



[時間割] 「時間割」に戻る

[Back to Home] トップページに戻る