改訂第2版
(第1版はこちら)
原案 1998/10/03 AI
最終更新 1999/04/21 shoo
言語学研究室のホームページが始動してからはや2年が 経とうとしています。 既にアクセスは1万回を超えました(1999年4月現在)。 研究室のメンバーのみなさんには、研究室のホームページを足がかりに、是非自分のホームページをつくって、どんどんリソースを発信して欲しいと思っています。
「ホームページには興味があるけど,どう始めていいのかわからない」という方の為に,このページではホームページを作成するにあたっての基本的な事項をご紹介しています。 初めてホームページにチャレンジする方は、以下の項目を順序に沿って参照してください。 もうすでにホームページの知識を多少持っている方は、分からない項目だけを ピックアップしてご覧になることもできます。
ホームページはHTML (Hypertext Markup Language) という規則に従って書かれます。 HTML という言語は普通のテキストにいろいろな記号 (タグ) をいれることによって文書の構造やレイアウト情報を表わします。 文書は全部テキストなので、どんなエディタを使って書いても問題ありません。
HTMLも日々進化しており、また見た目にインパクトのある凝ったしかけができるようになっていますが、ここでは基本的なことを挙げるにとどめておきます。 まずやってみることが大切です。 簡単な例を出しましょう。 (行頭の番号は行番号を表します。 実際に書く必要はありません。)
1. <HEAD>
2. <TITLE>Welcome to ASAKO IIDA's HomePage </TITLE>
3. </HEAD>
4. <BODY>
5. <H1>飯田朝子のホームページへようこそ!</H1>
6. <H2>東京大学文学部4年<BR>言語学研究室</H2>
7. <HR>
8. <ADDRESS>ASAKO IIDA / iida@gengo.l.u-tokyo.ac.jp</ADDRESS>
9. </BODY>
Netscape や Internet Explorer などのウェブブラウザでは、この文書はどのように見えるでしょうか? ←リンクをたどってみてください。
書いたファイルとブラウザで見た状態とではちょっと違うことがお分かりいただけますね。
タグと呼ばれる文字列を挿入することによって,ホームページはどんどん表現が豊かになっていくのです。
この文書を、例えば index.html という名前でウェブページを置く専用のディレクトリに保存すれば、もうホームページの原型はできたことになります。
上のリンク先の HTML 文書は hello.html という名前で保存してあります。
"<" と ">" で囲まれている大文字で書かれている部分はエレメントと呼ばれます。
(大文字でなくてもいいのですが見やすいようにそうしました。)
エレメントは基本的に、<HEAD> </HEAD> のように始まりと終わりを示す2つのタグ(開始タグと終了タグ)で組になっています。
bracketing と同じ原理です。(^_^)
ちなみに改行の位置も全然関係ないので、自分が見やすいように適当に改行を入れて書いてかまいません。
では、どのようにこの文書が書かれているのか、順に見てみましょう。
まず、<HEAD> (1) …… </HEAD> (3) はヘッダを示すエレメントで、この間にヘッダがくることを示します。 次の <TITLE> …… </TITLE> (2) は、タイトルを書く部分です。 ウェブブラウザの大外枠の一番上に表示されますね。 (ブラウザによっては日本語が表示されない場合があるので、できれば英語で書くのをおすすめします。)
次に <BODY> が来ています(4)。これも一番下の </BODY> (9)と一対になっています。この間がホームページの本体になるわけですが、HTML の規則では、このタグは開始、終了タグともなくても大丈夫です。(もちろん、どこからが本文かを知るためには、あった方がいいです。)
<Hn> …… </Hn> (5, 6) は見出し (heading) を表すエレメントで、H1 というエレメントは文書の中で一番上位の見出し (例えば文書の題名) を表します。 H エレメントは H1 から H6 まで、6段階あります。 ブラウザで見るとおわかりの通り、H エレメントによって、多くの場合、その間に表示される文字の大きさが変わります。 しかし、「 H エレメントは文字の大きさを指定する」と考えるのは間違いです。 むしろ、H エレメントは、文書の論理的な構造を表すように、なるべく順序だてて使うのがポイントです。
H2 エレメントの間 (6) と 7行目には、<BR> と <HR> という2つの終了タグをもたないタグが出てきます。 <BR> はそこで強制的に改行 (forced line break) することを示しています。 BR を指定しないと、文章はそのまま1行になってしまうのです。 <HR> (horizontal rule) は水平に一本の線を引いてくれます。
さて最後の <ADDRESS> …… </ADDRESS> (8) はアドレスを書くブロックです。 自分についての情報 (名前、電子メールアドレスなど)が書かれていることを示します。
こんな感じでホームページは書かれていきます。 あとは趣向を凝らして自分らしい文章を書いてゆけばいいわけです。 簡単ですね。
でも hello.html だけではページが1つだけなので全然面白くありません。 ページも増やしたいし、そうして新しく作ったページへのリンクも張りたいところです。 そもそも、リンクするための書式を文書中に入れることができる、というのが、HTML が HyperText という名前を冠しているゆえんでもあります。 (正式にはもちろん「ハイパーリンク」ですが、特に混同の恐れはないと思いますので、ここでは単に「リンク」といいます。) 次の節ではリンクを中心に説明していきましょう。
この節では絵の表示とリンクの張り方について説明します。それでは、前節の文書の内容に追加していく形でやってみましょう。
1. <HEAD>
2. <TITLE>Welcome to ASAKO IIDA's HomePage </TITLE>
3. </HEAD>
4. <BODY>
5. <H1>飯田朝子のホームページへようこそ!</H1>
6. <H2>東京大学文学部4年<BR>言語学研究室</H2>
7. <HR>
8. <P><IMG SRC="face.gif"> これが私です。かわいいでしょ。
9. <P><A HREF="private.html">飯田朝子の研究一覧</A>
10. <HR>
11. <ADDRESS>ASAKO IIDA / iida@gengo.l.u-tokyo.ac.jp</ADDRESS>
12. </BODY>
再びこれをブラウザにかけるとどうなるでしょう? ←リンクをたどってください!
文書は 7 行目まで全く同じです。 加えられたのは 8, 9 行目です。 ではまず、タグ <P> を説明しておきましょう。
P エレメントは段落を表します。見た目では 8 行目と 9 行目が改行されているので、<BR> とほとんど同じじゃないか、と思うかもしれませんが、P エレメントは段落という、文章の構造を表す重要なマーカーですので区別して使うことが大切です。 上の例 (hello2.html) でも行われているように、終了タグ </P> は省略できます。従って、上の文書は次のように書いても全く同じです。
[省略]
8. <P><IMG SRC="face.gif">私の写真</P>
9. <P><A HREF="private.html">飯田朝子の研究一覧</A></P>
[省略]
では、この節のトピックである <IMG SRC="face.gif"> と <A HREF="private.html">飯田朝子の研究一覧</A> の説明に移りましょう。2つのタグに共通しているのは、参照するファイルをエレメントの属性 (attribute) として指定しなければならないことです。
<IMG SRC="……"> は画像 (image) を表示するタグです。
エレメントの名前 IMG の後に、画像ファイルを指定する SRC という属性を指定するようになっています (…の部分にファイル名を書きます)。
(もし、指定された画像ファイルがなかったり、画像のダウンロードの途中の段階にあるときは、右側 (多分) に見えているようなアイコンがでます。
このときにどんな画像がでるかはブラウザにより異なります。)
これも終了タグと対になっていませんね。
ファイル名はそのHTMLのある所から相対パスで参照することもできます。
例えばアイコンの絵を icon というディレクトリにまとめる場合、<IMG SRC="./icon/face.gif"> (または単に <IMG SRC="icon/face.gif">) のように書きます 。
一つ階層が上の親ディレクトリにあるファイルを相対パスで参照するときは <IMG SRC="../face.gif"> となります。
また「これが私です...」の文字は絵の右隣に表示されていますが、画像の位置を特に調整したい時には ALIGN という属性を加えます。 例えば、画像をもっと上に表示したいときは、<IMG ALIGN=top SRC="images/face.gif">私の写真<BR> のようにしましょう。 top 以外には bottom, middle, right, left があります (ただし、厳密に位置を指定することは難しいようです)。 ちなみに、何も指定しない時は middle になっています。 画像は一般的には gif か jpeg のフォーマットが使われているようです。
次がいよいよリンクです。 リンクは A (anchor) エレメントで指定し、どの文書にリンクするかを HREF という属性で表わします。 上の例 (hello2.html) では、次のように書きました。
<A HREF="private.html">飯田朝子の研究一覧</A>
このリンクをブラウザでこれを見ると、
となります。
リンクのない普通の文章とは、違って見えますね。
リンクは、特に指定しなければ青い文字に下線が引いてある形で表わされることが多いようです (hello2.html をブラウザで見てみてください)。
リンクにマウスポインタを持ってくるとポインタの矢印の形が変化し、
リンク部分をクリックすると private.html という文書が開きます。
ここでのファイル指定も相対パスが使え、<A HREF="doc/document.html"> のようにディレクトリを作って文書を管理することができます。
まだ、リンク先のページを作っていませんでした。
ここでは2ページ目のリソースとして private.html をつくってみましょう。
index.html と同じディレクトリに private.html というファイルを作ってください。
中身は下のようにしてみます。
1. <HEAD>
2. <TITLE>Private data of ASAKO IIDA</TITLE>
3. </HEAD>
4. <BODY>
5. <H1>飯田朝子の研究一覧</H1>
6. <H2>日本語分類辞</H2>
7. <HR>
8. <P><A HREF="hello2.html">飯田朝子のホームページに戻る</A><BR>
9. <A HREF="http://www.gengo.l.u-tokyo.ac.jp/indexj.html">言語学研究室のホームページへ</A>
10. </BODY>
実際にブラウザで見てみましょう。 タグは全て今までに使ったことのあるものです。以下、いくつかリンクをはるコツを挙げます。
まず、この文書では、袋小路にならないように、8 行目に hello2.html へ戻るリンク (「ホームページへ戻る」) をつけています。
また、ファイル名を書いていた部分に直接 URL (Uniform Resource Locator(s)) を書いて、他の人が書いたページへのリンクを張ることができます。 この文書では、9 行目で言語学研究室のホームページ (URL は http://www.gengo.l.u-tokyo.ac.jp/indexj.html) へリンクを張ってみました。
なお、リンクを張る時に、文字ではなくてボタンみたいにしたい時は、
<A HREF="private.html"><IMG SRC="ani_133.gif">個人情報</A>
のように IMG エレメントを A エレメント内に埋めこめば、画像をクリックしてリンク先に飛べるようになります。 (ここでは ani_133.gif という画像ファイルを参照しています。)
これで2ページ目を作ることができました。 同じ要領で3ページ、4ページとどんどん増やすことができます。 あとは作る人のアイデア次第。
さて、ここまでホームページ作成の基本を解説してきました。 次からはいちいちリストを書くのではなくて、リファレンスのような形でこまごまとしたタグについて説明しようと思います。
この節では補足の形でタグの説明をしましょう。
<UL>
<LI>意味論 <LI>統語論
</UL>
これは
のように箇条書のリストをつくります。 UL というエレメント (<UL> </UL>) の間に <LI> タグをつけてアイテムを書きます。
<OL>
<LI>意味論 <LI>統語論 <LI>音韻論
</OL>
これは
となります。構造は番号なしの UL エレメントと同じですね。
<DL>
<DT>言語学研究室 <DD>世界の諸言語に関する研究を行っている
<DT>学生室 <DD>学生のオアシス
</DL>
これは
- 言語学研究室
- 世界の諸言語に関する研究を行っている
- 学生室
- 学生のオアシス
(他の例と見栄えが違いますが、DL エレメントの例をウェブブラウザで表示した時の様子を表しています。)
のように、用語を説明するのに使います。DL エレメント (definition list) <DL> と </DL> の間に <DT> (definition term 定義する用語)、<DD> (definition description 定義の説明) が入ります。
次の文章では、半角のスペースを "_" で、改行を "↓" で表わしています。
<PRE>↓
ス _ _ ペ _ _ _ースや↓
_ _ _ _ _改行が↓
↓
↓
↓
そのまま出せます。↓
</PRE>↓
<PRE> と </PRE> で囲まれた文章は、スペースや改行がそのまま出ます。 上の文章も普通 <BR> がないと、一行に書かれてしまいますが、こうしておくとそのまま出せるはずです。
ス ペ ースや
改行が
そのまま出せます。
<B>ボールド体、強調された文字</B><BR>
<I>イタリック体、斜体文字</I><BR>
<TT>タイプライタの文字</TT><BR>
<U>文字にアンダーライン</U>
これらはそれぞれ、はさまれた文字のフォントを指定しています。
ボールド体、強調された文字
イタリック体、斜体文字
タイプライタの文字
文字にアンダーライン
<A HREF="#dokosoko">同じページのどこそこへジャンプ</A>
………
………
<A NAME="dokosoko">ジャンプした先</A>
一枚のページでも、長くなると見出しごとにジャンプしたくなります。 同じページ内でも上のように、dokosoko の部分を適当に名前を付けてやれば、リンクを張ることができます。 これは何も同じページでなくてもよくて、
<A HREF="nextpage.html#asoko">次のページのあそこへ</A>
のようにすれば、違うページの特定の場所にもリンクできます。
…ということで、いろいろなタグについて説明してみました。 これを参考にかっこいいホームページを作ってみて下さい。 (ネットスケープで他の人のページを見ている時、これはマネしたい! と思ったら、メニューのViewという所から、Document Sourceを選びましょう。そのページがどういうテクニックで書かれているかを直接見ることができます。)
背景・リンク・文字の色を変えると、ホームページもぐっと色彩豊かになります。
これはタグで色を指定して行います。
例えば、今まで <BODY> とのみ書いていた所を、
<BODY BGCOLOR="#aab6ff" TEXT="#000000" LINK="#e000a0" VLINK="#aa00ff">
のようにすると、背景、リンク、文字等の色を変えることができます。 BGCOLOR が背景の色、TEXT は通常のテキストの色 (この場合は黒)、LINK, VLINK は未訪問、訪問済みのリンク部分の色です。 "#xxxxxx" は # のあとを2文字づつ区切って読み、それぞれ R, G, B の輝度値を2ケタの16進数で示しています。
10進数は0から9の10文字で数を表しますが、16進数は0から9にaからfを加えた16文字で数を表します。 すなわち 10進数の10は16進数ではaになり、16進数のfは10進数の15にあたります。 例えば10進数の25は、2×10+5×1となります。 一方16進数で25と表すと、2×16+5×1=37、で10進数では37です。 10進数で2ケタ目は「10の位」ですが、16進数では「16の位」ということです。 (従って、2ケタの10進数の最大値は99ですが、16進数の最大値はffで、10進数にすると、f(=15)×16+f=255になります。) 例を挙げましょう
例)
16進法で「53」=5×16+3×1=83 ←10進法で「83」
16進法で「bf」=12×16+15×1=207 ←10進法で「207」
具体的には、#ff0000であれば、R=ff(=255),G=0,B=0で赤になります。 同様に#00ff00は緑、#0000ffは青になります。#000000は黒、#ffffffは白 (←白で書いてあります) になります。 あとは数字をいろいろ変えて、好きな色を作ってみて下さい。 但し、色によっては画面で見にくかったり、お使いのモニタがサポートできない色もあります。 背景の色と文字の色のバランスを考えて、見易いホームページを目指しましょう。
今回はここまでです。また更にアップしてきますので,どうぞ参考にしてください。
原案:飯田朝子